☆・・・面白かったっス!
「スターウォーズ」が宇宙の命運を賭けたスケールの物語であるのに対し、
「スタートレック」は、宇宙のスケールが見通せない世界、その中での事件大事件を描く物語。
「スケール」と言う言葉の使い方が異なる。
それは、主人公たちの乗るエンタープライズ号の扱いもそうだ。
とてつもない大きな宇宙船である。
だが、未開の宇宙で出会った、暴風のような群体宇宙船の嵐の中で(これは、『ガンダム00』の映画版の敵みたいだ)、もはや、木の葉のように翻弄される。
宇宙は、お前ら如きに理解され得るようなものではないよ、と。
その中で、人類はチャレンジし続け、やりくりし、折り合いをつけていく。
人類の原子力に対しての扱いと同じである。
この超大型宇宙船の描き方は、成功したリメイクと言える『宇宙戦艦ヤマト2199』のヤマトの扱い方と似ている。
時に、ヤマトは、その旅の宇宙生活拠点であるヤマト自身を、敵との戦いにおいて「弾丸」の如く演出されていた(今思い出せる、その演出の原初は『エヴァ:Q』の「AAA ヴンダー」でかな)。
苦肉の策であるが、無敵と思われていた自分らの拠点がもろいものであることを思い知らされるのだ。
「スタートレック」の特筆は、転送装置の存在に代表され得よう。
これがあるから、敵の基地に忍び込んだり、脱出したりの、ありきたりのサスペンスがなくなり、その上でのサスペンスが形成される。
これは、かつてのテレビシリーズから繰り返されているが、いまだに新しい^^
個性あるメンバーの演出も素晴らしく、それぞれに感情移入させられるし、このリニューアルシリーズの敵は、ほとんど、広大な宇宙ゆえの悲劇の犠牲者の側面も持つ。
ハイテクノロジーの世界が描かれるが、今作においては、盛り上がりの場所で、ガソリンエンジンのバイクが使用されたり、ロック(ヘビメタ?)がBGMでなく物語のカギとして流されたりして、たまらんかった^^
あと、私は保守派で、国粋主義的な一面を持つが、エンタープライズに集うクルーが、容姿も星も異なるインターナショナルのメンバーであることには、テレビシリーズの頃から、エンタープライズ(進取の気性)はガンガン感じていました^^
(2016/10/27)