映画『スポットライト 世紀のスクープ』予告篇
☆・・・これもまた、力のこもった傑作でした。
ボストン・グローブ誌の特集記事チーム<スポットライト>が力強く巨悪に迫っていきます。
よく、この実話を作品に出来たなぁと思います。
見始めてすぐ、「神父が信徒の子供に性的な虐待をしてしまう理由の第一義は、神父と言う職種の独身制度に根があるだろう。牧師は結婚が許されているので、そういったことが少ない」と思っていたら、物語の中盤で、ことにあたった臨床心理学者が同様の趣旨を言っていた。
神父が性的な倒錯に至る確率は6%だそうだ。
カトリック世界は強大で、そんな告発に微動だにせず、これからも、確率論的な犯罪者を必要悪として飼いならしていくのだろう。
まあ、この物語の児童への性的虐待は論外だとは思うが、不倫などには、民事リスクはあれど、「まあ、しょうがないんじゃん」という見方もしている。
しかし、先に、政治家初の権利としての育児休暇を取った宮崎議員が、その時間に不倫をしまくっていたことや、
この物語の神職にありながらの狼藉など、
地位をかさに着た悪行と言うのは許し難いものだ。
(2016/04/15)