☆では、これから、映画『タンタンの冒険』の試写会に行ってきます^^
最初は純子供向けで退屈そうに思えましたが、映画館での長い宣伝を見たら、その躍動感に「こりゃ、いいかも知れん」と期待が高まっています。
私は、「タンタン」には詳しくないですが、タイで、「タンタン」シリーズの表紙をあしらったTシャツを、そのセンスがあまりにも良かったので、おみやげとして大量に購入し、自分も着続けているので、文字通り、非常に「愛着」を持っています^^
かなりの種類持っていますが、これが、とりあえず、目につきました。
宣伝では、CGのタンタンが、なんかヌメッとしていてキモイ感じもあるのですが、さて、楽しみに見てきますね^^
では、観た後の感想をお楽しみに〜^^v
◇
観てきました^^
3DCGアニメ物としては『クリスマス・キャロル』の流れを汲む現実感ある作りで、
冒頭の、鏡やガラスに映り込むタンタンの描写からして感心させられる。
実写を取り込んでいるのだろうが、全編を通して、その緻密さには驚かされる。
気になると思われたキャラクター造形は全く問題なく、愛犬のスノーウィーに至っては、作り物めいていて、町でおばちゃんと散歩しているトイプードルチックで却ってリアルだ^^
このスノーウィーが序盤は地味に活躍してくれて、「お前はアクティブな三毛猫ホームズかよ」ってな雰囲気で物語が進む。
私は、昨今のスピルバーグ印の『スーパー8』や『カウボーイ&エイリアン』などを見て、スピルバーグの「原点回帰」志向を考えているのだが、この作品で、さらに裏打ちされた感がある。
この作品でも、欧米の子供には「古典」とも言える少年ヒーローの定番の物語を、スピルバーグ自身の正攻法で、3DCGアニメと言う新しい衣をまとわせて語っている。
『カウボーイ&エイリアン』で、アクション映画のインフレを、西部劇の時代を舞台にすることで、自分らの望む次元のアクションに誘い込んでいるのと同じ理屈である。
ただ、物語に派手さはないね。
アクション描写の数々は、スピルバーグらしく、リアルな重力感の中で、漫画チックな小技を連続させてくれて、非常に面白いのだが、
それらが、例えば、町を震撼させる犯罪の解決のためではないので、スケール感に欠ける。
まあ、それは、こちらの先入観なのだが、それでも、タンタンの関わる事件の規模が、世界を救う英雄ではなく、起こった事件を紐解いていく少年探偵であることに、こちらの期待が逸らされよう。
そこが、タンタンをインディ・ジョーンズにさせていないポイントだ。
もっとも、私の「タンタン」Tシャツコレクションで知った題名の、「ユニコーン号」編の他、「レッドラッカム」編も話に織り交ぜているようなので、話の密度を濃くする努力はされているようだ。
アクション自体は、「インディ」シリーズに負けていないのである。
ナカトミビルを探索するような船の中での活劇や、海上を舞台にした「北北西に進路を取れ」的な軽飛行機からの銃撃戦(「北北西に進路を取れ」のあのシーンには、固有のアクション名があったと思われるのだが、今は思い出せない。「トウモロコシ畑チェイス」だったっけ?)、キーアイテムである「3枚の羊皮紙地図」を巡る6局の追っかけ(タンタン・ハドック船長・スノーウィー・レッドラッカム・隼・戦車)のノンストップアクション、作品全般において宮崎駿など大興奮するのだろうが、特に喜ぶと思われる港の据え置き型クレーン重機での怠慢勝負などなど、これらのシーンを吟味するだけに再見も楽しいと思えるほどだ。
ただ、そのアクションに、大きな意義が見い出し難いのが惜しい作品だ。
タンタンの、いつもの新聞記者としての生活が全く描かれていないのも、登場人物をきわめて少なくしてしまい、世界観を狭めてもいる。
もちろん、その難点は、作品の完成度を悪くするほどではない。
シリーズ化キボンヌ^^
(2011/11/18)
最初は純子供向けで退屈そうに思えましたが、映画館での長い宣伝を見たら、その躍動感に「こりゃ、いいかも知れん」と期待が高まっています。
私は、「タンタン」には詳しくないですが、タイで、「タンタン」シリーズの表紙をあしらったTシャツを、そのセンスがあまりにも良かったので、おみやげとして大量に購入し、自分も着続けているので、文字通り、非常に「愛着」を持っています^^
かなりの種類持っていますが、これが、とりあえず、目につきました。
宣伝では、CGのタンタンが、なんかヌメッとしていてキモイ感じもあるのですが、さて、楽しみに見てきますね^^
では、観た後の感想をお楽しみに〜^^v
◇
観てきました^^
3DCGアニメ物としては『クリスマス・キャロル』の流れを汲む現実感ある作りで、
冒頭の、鏡やガラスに映り込むタンタンの描写からして感心させられる。
実写を取り込んでいるのだろうが、全編を通して、その緻密さには驚かされる。
気になると思われたキャラクター造形は全く問題なく、愛犬のスノーウィーに至っては、作り物めいていて、町でおばちゃんと散歩しているトイプードルチックで却ってリアルだ^^
このスノーウィーが序盤は地味に活躍してくれて、「お前はアクティブな三毛猫ホームズかよ」ってな雰囲気で物語が進む。
私は、昨今のスピルバーグ印の『スーパー8』や『カウボーイ&エイリアン』などを見て、スピルバーグの「原点回帰」志向を考えているのだが、この作品で、さらに裏打ちされた感がある。
この作品でも、欧米の子供には「古典」とも言える少年ヒーローの定番の物語を、スピルバーグ自身の正攻法で、3DCGアニメと言う新しい衣をまとわせて語っている。
『カウボーイ&エイリアン』で、アクション映画のインフレを、西部劇の時代を舞台にすることで、自分らの望む次元のアクションに誘い込んでいるのと同じ理屈である。
ただ、物語に派手さはないね。
アクション描写の数々は、スピルバーグらしく、リアルな重力感の中で、漫画チックな小技を連続させてくれて、非常に面白いのだが、
それらが、例えば、町を震撼させる犯罪の解決のためではないので、スケール感に欠ける。
まあ、それは、こちらの先入観なのだが、それでも、タンタンの関わる事件の規模が、世界を救う英雄ではなく、起こった事件を紐解いていく少年探偵であることに、こちらの期待が逸らされよう。
そこが、タンタンをインディ・ジョーンズにさせていないポイントだ。
もっとも、私の「タンタン」Tシャツコレクションで知った題名の、「ユニコーン号」編の他、「レッドラッカム」編も話に織り交ぜているようなので、話の密度を濃くする努力はされているようだ。
アクション自体は、「インディ」シリーズに負けていないのである。
ナカトミビルを探索するような船の中での活劇や、海上を舞台にした「北北西に進路を取れ」的な軽飛行機からの銃撃戦(「北北西に進路を取れ」のあのシーンには、固有のアクション名があったと思われるのだが、今は思い出せない。「トウモロコシ畑チェイス」だったっけ?)、キーアイテムである「3枚の羊皮紙地図」を巡る6局の追っかけ(タンタン・ハドック船長・スノーウィー・レッドラッカム・隼・戦車)のノンストップアクション、作品全般において宮崎駿など大興奮するのだろうが、特に喜ぶと思われる港の据え置き型クレーン重機での怠慢勝負などなど、これらのシーンを吟味するだけに再見も楽しいと思えるほどだ。
ただ、そのアクションに、大きな意義が見い出し難いのが惜しい作品だ。
タンタンの、いつもの新聞記者としての生活が全く描かれていないのも、登場人物をきわめて少なくしてしまい、世界観を狭めてもいる。
もちろん、その難点は、作品の完成度を悪くするほどではない。
シリーズ化キボンヌ^^
(2011/11/18)