☆・・・前年の12月は、少なくとも、金曜土曜日が全て宴会予約で埋まっていた。
でも、今年は、チラホラだ。
私、なんかすっごく不安になっていた。
が、まあ、金曜土曜日なると忙しくなるので、良しとした。
前年にほとんどなかった新年会の予約が数件 入ってきているので、今年度末は、うちの店に対しての皆さんの欲求が、期間のズレを起こしているのでしょう、と思った。
しかし、ここに来て、予約がいっぱい入ってきた。
例えば・・・、
・・・昨夜、と言うか、今日の未明の00:10のことだ。
暇なので早く店を閉め帰宅途中の私の携帯電話が鳴った。
ちょうど、深夜一時まで開店している<ブックス・タマ>の駐車場に停めた時だ。
「はい、いつもお世話になっております。中村です^^」
「夜分、本当に遅くてすいません・・・」
上品な御婦人の声。
「いえいえ、平気ですよ^^」
「食べログを見て電話しました」
「はい^^」
「あの、土曜日なんですけど・・・、お店、予約できますか・・・?」
・・・この遅い時間である。
忘年会の店を予約するのに出遅れて、懸命にお店を探しているのだろう。
恐る恐る聞いてくる。
「はい^^ 空いていますよ^^」
と、私は相手が言い終わるのにかぶせるように即答。
一瞬でも早く、安心させたかった。
電話の向こうで安堵の吐息^^
「・・・あ、あのですね。私、本当に近くに住んでいて、息子からも、そちらが美味しいと聞いていましてね。是非、行きたいと思ってですね・・・」
もう、安心したのか、なんか色々と話しはじめた^^;
「はい、予約が入っていませんので、お客さんのご予約、大丈夫ですよ^^」
「そうですか^^ 私、本当に近くに住んでいましてね^^」
「ええ^^ ご予約は何人様になりますか?」
「8人です」
「そうですか^^ 有難う御座います!」
8人と言ったら、うちの店では団体である!
「あの、コースとかあるのでしょうか? その場で注文していけばいいでしょうか?」
「その場で注文してもいいですが、そうですね、お一人様 料理を2500円ほどで、こちらであらかじめ用意させていただければ、滞りなく料理を提供していけます。どなた様も満足できる量と美味しさだと思いますよ」
我ながら凄いのが、私は、自分の出す料理の美味しさに全く不安を抱いていないということだ^^;
「そうですか^^ 息子も、そちらが美味しいと言っていまして・・・。では、その値段プラス飲んだもののお代と言うことで・・・?」
「はい、そうなります^^」
「そうですか、有難う御座います。では、よろしくお願いします^^」
「はい、こちらこそ、よろしくお願いします^^ ・・・あっ!」
「なんでしょう?」
「お名前を?」
「○○です^^」
「そうですか、では、そのお名前で電話番号を登録しておきますね^^」
「そうですか、有難う御座います。では、よろしくお願いします^^」
「はい、こちらこそ、よろしくお願いします^^ いやぁ、師走と言うのに、今週末に予約が入っていなかったので嬉しい限りです^^」
こういう、内部事情をさらっと語ってしまって、打ち解けていくのが、私の「天然」であり「計算」である。
さて、私は、予約が入って上機嫌、でも、もう、今日(金曜)から仕込みなどで臨戦態勢になります。
在庫はいっぱいあるけど、手がかかるコロッケ物は、更に作っておかなくてはならないでしょう。
私は、<ブックス・タマ>の中を歩きながら、翌日からの仕込みや宴会メニューの段取りを考えた。
足はエロ本コーナーに向かった。
すると、とある本が目についた。
昔、ヌードグラビア雑誌の「デラ・ベッピン」という本がありましたが、その本は、そのタイトルをちょっともじっていた。
その名も、・・・「フェラ・ベッピン」!!!
私は思わず吹いてしまった^^;
おお、土曜日、カウンターは空いているので、ザッキーやら、ジージョちゃんママは来ればいいのに^^
(2015/12/18)