☆・・・朝一で観てきました!
シリーズ5作目の『新起動:ジェニシス』です。
「ターミネーター」シリーズの『1』『2』の面白さを神格化する人がいて、そういう人は『3』『4』をこき下ろすが、
私は、発想の転換(女ターミネーター、へたれジョン・コナー、抒情感たっぷりのエンディングなど)を果たした『3』も好きだし、タイムトラベル展開を捨て、色んな型のターミネーターの登場する『4』の新機軸も盛り上がった。
私は、あまりにもオリジナルを礼賛する映画ファンを前にすると辟易する。...
今回は、あたかも『3』『4』がなかったかのように、物語が展開するし、驚くべきは、これまでの、時間軸を同じくしてつじつまを合わせることを放棄した点だ。
いや、もちろん、それをうまく語っていて、納得できる。
序盤からアクションの連続で、しかも、これまでのシリーズの見せ場を倍して見せてくれます。
・・・先ず、未来の革命家を抹殺するために『1』の時代にタイムトラベルするT‐800がいて、おって、そのT‐800を始末しようとカイルが同時代に送られる。
『1』では、その両者の戦いが物語を形成する。
しかし、T‐800には、もう一体のT‐800(やや外見が老いている。合成皮も老化するのだそうだ^^;)が立ちはだかり、カイルの前には『2』で活躍したT‐1000が不敵に登場する。
見ているこっちは、まあ、だいたい予想はつくけど、「?」「?」「?」の展開だ。
ここで不愉快なのが、T‐1000を韓国人俳優が演じている点だ。
いや、その演技が悪いわけではない。
T‐800をシュワルツェネッガーが演じ続けているのに、なんで、T‐1000はロバート・パトリックじゃないんだよ。
ああ、液体金属だと、外見の老いがないから、もう25年ほど経つ『2』のロバート・パトリックは演じられないのかね。
でも、『3』では出演していないシュワルツェネッガーを特殊技術で再現していたじゃん!
まあ、いいや。
で、サラ・コナーだが、9歳のころから、守護プログラミングされたT‐800と暮らしていて、T‐800を「おじさん」と呼び信頼し、暗黒の時代を生きる術を仕込まれていた。
この二人の関係は、『2』でのジョンとT‐800の疑似父子関係をイメージしていよう(小柄なサラとデカいT‐800の対比がなかなかいい)。
かくして、サラ、カイル、老T‐800の同行がはじまる。
当面の敵は、韓流T‐1000だ。
その次には、一行は作中現在に飛び、未知の能力のT‐3000が待ち構えている。
また、未来の世界を支配するスカイネットは、新インターネットソフト<ジェニシス>の起動によってはじまる。
その新ソフト起動の時刻は、マスコミが大々的にカウントダウンしている。
多くの人々が、それぞれの生活の中で、利便を求め、その起動を待っている。
カイルの運命の選択肢の記憶とともに、抒情性もバッチリだ。
このシリーズは、かなり原点に近いが、やはり、AIによる「人間不要・人類抹殺」が描かれている。
そして、人間に操作されるT型は、常に、その操作者の命か、人類存続かの選択肢を迫られ、動きを止めてしまうのだった。。。
(2015/07/09)