☆・・・トム・ハーディーが、『マッドマックス』とほぼ同じ演技でやっていましたが、そもそもの演技が応用きく感じなので、なかなか良かったです。
スターリン政権下のソビエト、共産主義国家には犯罪はあり得ないと言う、あたかも「地上の楽園」を標榜せし北朝鮮以上の密告国家において、連続猟奇殺人事件が起こる。
だが、その捜査さえもできない。
疑義を挟めば、それだけで国家への反逆とみなされる。
共産国家エリートの主人公は、妻を西側のスパイと疑われ、それを否定すると、閑職に左遷されるのだった。...
そして辿り着いた小さな都市でも、猟奇殺人が発生しているのだった。
妻はかつての上司に脅迫され、主人公との別れを促される。
妻自身も、自分に疑いを向けた夫に不信を抱き続けている。
隣り町への移動さえも制限されるがんじがらめの中、主人公は、自分の信じる「正義」のために捜査を続ける。
左遷先の上司をゲイリー・オールドマンが味わい深く演じている。
主人公と同等の活躍を魅せる妻役のノオミ・ラパスも良かった。
それから、今、この作品の監督がリドリー・スコットと知り、驚いた次第。
今回のリドリー・スコットはいいね!
(2014/07/03)