☆・・・昨日は、GW明けで、お客さんの少ないのが見込まれ、ゼロさえもあり得た。
だからこそ、「勝負どころ」であったが、ふたを開けてみたら、新規さんも二組入り、開店直後から満席となった^^...
常連の舞台芸術家さんが来た。
私 「昨日、八王子で古本祭りだったんですけど、僕は手塚治虫ファンなので、手塚マンガの持ってないのを物色したんですが、持ってないのが一冊しかなかったんですよね」
・・・特に、舞台芸術家さんが手塚治虫を知っているとはわからない。まあ、世間話としてだ。
私はなおも話し続けた。「一度でいいから、手塚治虫に会いたかったんですよね^^」
舞台さん 「俺、一度、会ったよ」
私 「えっ!?」
舞台 「30年以上前、24時間テレビのスペシャルアニメ『バンダーブック』の絵を描いていた頃、その製作パーティーで、「よろしくね^^」と言われた」
・・・日テレの24時間テレビは、その初期のころ、スペシャルアニメを放送していたのだ。その第一回が『バンダーブック』で、世界初のテレビでのオリジナル2時間アニメであった。
私 「えっ、舞台さん、昔はアニメやっていたんですか、って言うか、私、家庭用ビデオのない時代でしたが、小学生高学年で、もう夢中で見て、今も記憶が鮮明に残っている作品ですよ。それに・・・」
と、私が、古本まつりで購入した手塚治虫のエッセイ本を見せた。
「この本の最後に、ちょうど、『バンダーブック』の脚本が丸々 転載されていて、昨日眺めながら、懐かしさを感じていたんですよ」
舞台 「おお、これ、何カットも、俺が描いたよ^^ 宝塚の手塚治虫博物館の壁画のブラックジャックにリボンの騎士、アトムとヒゲオヤジも俺がデザインした。カプセルに入った手塚治虫も俺作成だよ^^」
私 「えーっ!!!!!」
舞台 「阪神大震災で、崩壊したみたいだけどね」
・・・こ、この人、「レジェンド」だったんだ!!
私 「じゃ、じゃあ、あの、伝説の話・・・。テレビで、手塚治虫『バンダーブック』の前半部が放送されているときに、手塚治虫が後半部の絵コンテを描いていたという話は、・・・本当なんですか?」
舞台 「ああ、絵コンテはあり得ないけど、編集していたのは本当だよ。間に合わなかったんだな^^;」
私 「うへーっ!!」
私は全身の鳥肌を立てた。
まさに、歴史の生き証人が目の前にいて、私は、もう、「あわわ・・・」と言葉が出なかった・・・。
・・・『バンダーブック』には、ブラックジャックも登場し、主人公に言うのだ。
「何度いやァわかるんだ。過去は変えられねェ、あきらめな…。
だがな…、未来ならいくらでも変えられるんだ…」
タイトル写真は、私が35年以上前に購入した『バンダーブック』のアニメ本。
下の写真は、『バンダーブック』出演時のブラックジャック^^
(2015/05/07)