☆・・・もういっちょ、東日本大震災の話。
エピソードは、いーっぱい、あるんだけどね・・・。
◇ ◇ ◇
☆・・・2011年5月15日。
私は、南相馬市は原町区下渋佐の泥土の中にいた。...
ここは、かつては、田園の中に、ポツポツと建物が点在していた土地だろう。
堤防の海岸線から、二キロほどの地域が、津波の影響で泥土と化していた。
荒地の廃墟を「眺めつつ」、車で、出来る限りの海岸線ギリギリまで進む。
これ以上 進めないところまで車を走らせて、停車。
遠くに数メートルの高さの堤防のシルエットが見える。
私は、下車す。
安全靴に、泥土のネチョリとした感覚。
浜風は生暖かかった。
私は、ケレンなく、呼吸をする。
私は、この時、なぜか、色んなものに感謝した。
自分が、まさに「世界の中心」にいることが嬉しかったし、
ここで、呼吸し、生きていることが嬉しかった。
それが、せめてもの、今の私の出来る「行動」だった^^v
・・・私は、堤防の切れ目に、ズンズン進む。
歩きつつ、色々な生活の断片を泥土の中に見出す。
針金のハンガーや、折りたたみ机、額縁の外枠・・・。
マイケル・ジャクソン(アフロ時)のマグカップなんてのもあったよ^^
・・・そして、今回の旅の終着点へ。
他の被災場所に行くつもりはなかった。
津波は、当然に堤防を乗り越えただろうが、塞き止められた水流は、この堤防の切れ目に最も集中しただろう。
写真の建造物、鉄棒が曲がっていますね・・・。
・・・さて、東京に帰るか・・・。
私は、踵を返した。
ふと、視線が、とあるモノを捉えた。
「おお」と、私は声を上げた。
「震災も放射能も関係ない。どっこい、タケノコは成長しまくりますよ^^」
私は、思わず、「アハハハ^^」と笑ってしまった・・・。
(2015/03/12)