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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[近況(41:四年前)]

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☆・・・東日本大震災の、私が膨大に書き残している東京都下でのエピソード(500ほどある中の、ほんの一部)

(1)当日から翌日
 ・・・テレビのニュースと言うのは、表現が慎重なときがある。
 テレビで大津波の映像を見せられても、「死者が20人以上が確認されています」などと語られていると、逃げ遅れた人がいたのか・・・、などと思っていた。
 阪神大震災からこの方、日本の地震予報(特に津波の到達情報)などは格段に進歩しているのかと思い、みんなが退避した後のゴーストタウンに津波が押し寄せたのかと思っていた。
 先のニュージーランド・クライストチャーチの地震で、人々に「地震」が意識されていたことも、規模の大きさに比して、被害者が少ないことの表われなのか、などとも思っていた。
 甘い認識であった。
 阪神大震災が起こった時も、私はテレビで見ていて、当初、「死者が20人以上が確認されています」などと報道されていて、空撮を見ていて、あんなにも町が崩壊していてその程度の被害者で済んでいるのか…、と思っていたのだが、結果は皆さんも知ってる通りとなった。
 昨日は、帰宅して、地震についての身近な報告のエントリーをして、甥っ子に乞われて、『映画 ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団』を観に行こうとさえ思った。
 しかし、<ワーナーマイカル日の出>のある<イオンモール日の出>は全館が閉まっていた。
 思い出すに、被災地のジャスコで、天井が落ちて犠牲者が出たから、同じく地震の影響のある土地のイオン系列の店は閉めているのだろう。
 <MOVIX昭島>も、レイトショーの予約が出来なかったので、昨夜は閉めていたようだ。
 今年の花粉飛散は多く、私は体調が万全でもないので、すぐに寝た。
 しかし、本日の朝の4時ごろの長野震源の大きな揺れで起きた。
 職場が混乱しているのは分かっていたので、自主的に、家を早く出て会社に向かった。
 カーラジオから流れるニュースで驚いた。
 犠牲者が1000人超などと言っている。
 まだ、全容がつかめていなくて、いまだ継続中の災害である。
「これは、とてつもない事態だ」
 しかし、私が出来ることは、目の前のすべき事を行なうだけだ。
 いつもは、会社の駐車場で新聞を読みつつ、セブンイレブンのレギュラーコーヒーを啜り、会社に出てからも、休憩室でNHKの朝ドラを見るのが日課なのだが、駐車場に車を停めると同時に、職場に顔を出した。
 現場は混乱していた。
 先ずは、昨夜の遅番は、地震の物損被害のとりあえずの後片付けからはじめ、通常の業務に入った訳で、それで、朝になっても終わっていないのだ。
 昨日の午後に会ったTさんが、「眠いよ~^^;」などと言いつつ、まだ仕事してた。
 上司が、「すぐに現場に入ってくれ」と言ってきた。
 私は、「そのために早く来ました^^」と答える。

(2)仙台のQPちゃん
 ・・・心配していた、仙台の若鷲さんの娘・私の愛するキューピーちゃん(7歳)と、その家族の無事が確認された。
 若鷲さんの奥さんから、「部屋はメチャクチャですが、みんな無事です^^」とメール。
 続いて、若鷲さんから、「充電がやっと出来た。家族は無事」のメール。
 その後、奥さんから、「もう少し、長い報告しなさいよ」と言われたらしく、私が返信もしてないのに、逆ギレのような言い訳のようなメールを送ってきた。
 私は嬉しくなった。
 東京でのほほんとしている私からのメールなどには、逆ギレで対応するのが当たり前なのだ。
 とにかく、物資の不足している仙台市民に、物資を供給し続けるので必死なのだ。
 私は祈ることしか出来ないが、若鷲さん、頑張ってくれ!!!
 そして、キューピーちゃんと私の十年後の結婚を許し(以下ry

(3)宮城蔵王の叔母
 ・・・宮城蔵王に住んでいる叔母は、家の玄関の扉が歪み、家への出入りが窓からだそうだ。
 叔母の夫婦には、二人の娘がいて、それぞれ所帯を持っているが、
 仙台市外の姉の方は、我が母親のほうで、今日、やっと連絡が取れて、なにぶん、停電が続き、携帯の充電がままならかったとのこと。
 灯油を買いに行ったら、売ってくれなかったとのこと。
 仙台市外の妹の方は、マンションのガラスなどが部屋に散乱し、とても部屋で過ごせないので、車で寝泊りしているそうだ。
 ともあれ、姉妹は、宮城蔵王の「開かずの玄関」の邸宅に集結するのがよろしいかと・・・。

(4)京王堀之内のコインパーキング
 ・・・私はバイト(ポスティングのバイト)のときは、いつも、京王線のとあるコインパーキングに車を駐車する。
 今日は、その出入り口のバーが開きっぱなしだった。
 おそらく地震の影響で停電し、復旧されていないようだった。
「こりゃ、帰宅時まで上がりっ放しだったら、駐車料金がタダで済むな^^」などと思いつつ、入場券を取った。
 さて、8時間後、仕事を終えて駐車場に戻ると、やっぱりバーが上がりっぱなしだった。
 そのまま出れば、タダだった・・・。
 しかし、一瞬のうちに色々考え、「火事場泥棒はよくないな」と、清算機に入場券を挿入した。
 いつもなら、駐車料金が計算される。
 が、「エラー」になった。
 私は、ニヤリと悪魔の笑み^^
 これで堂々とタダで出られる。
 私は車のアクセルを踏むのだった・・・。

(5)食パン
 ・・・その帰宅中、
 母親から電話で「朝食用の食パンを買ってきて」と言われた。
 だが、三軒の店を回ったが、どこも売り切れだった・・・。
 みんな、買い占められているのだ。

(6)ヤシマ作戦
 ・・・節電対策で、あきる野市は、明日の12:20~16:00が輪番停電だそうだ。
 信号も停まるそうだ。
 『エヴァンゲリオン』の<ヤシマ作戦>みたいだな。
 妹夫婦の住む飯能は、朝と夜に輪番停電があるらしい。
 だから、我が家に来るとか言ってる。
 小さなマツコ・デラックスと言うか、冨士眞奈美みたいな妹が来たら、それだけでうっとおしい^^;

(7)ガソリン不足
 ・・・私の会社は八王子にある。
 多くの従業員が多摩地区や相模原の各所から通勤している。
 四月末まで予定されている計画停電・節電で、電車が通っていない路線がある。
 中央線が、立川から西は通っていないのは致命的である。
 本日、多くの方が休んだ。
 土曜日は数時間かけて会社に来た方もいるが、それを毎日は出来ないだろう。
 そして、車通勤の方も、ガソリンの購入が難しくなっている現在、そのうち、不具合が生じるだろう。
 今日も、渋滞かと思うと、ガソリンスタンドを待つ行列であることが多かった。
 私の車は、今、メーターが半分くらいだ。
 後、五日間はもつかな?
 それまでに給油がままならなかったら、母親の車を借りてもいいが、自転車で通勤するしかないな。
 距離は15キロで短いが、峠が三つくらいあるんだよなぁ・・・。

(8)日本復興の第一歩
 ・・・私は、火曜日は、日曜とともに公休で、明日は休みなのだが、本職の上司に「明日、出てくれないか?」と頼まれた。
 明日こそが、再開後の最繁忙日なのだ。
 でも、バイト(ポスティング)があるので断った。
 しかし、本日、帰宅したら、バイト先から「ガソリンの確保がままならず、明日は臨時休業にする」と連絡があり、
 私は、即座に、本職の会社に連絡し、明日の出勤を申し出た。
 上司は喜んでいた。
 私は遮二無二、金稼ぎに奔走す。
 それも、日本の復興の第一歩。

(9)伝説のコンビニ
 ・・・さて、正直、こんな災厄に遭遇すると、私はコンビニの有り難さを噛みしめる。
 で、この歌を思い出すのだ。
    『伝説のコンビニ (作詞: 杉山王郎、作曲: みつとみ俊郎)』(クリック!)https://www.youtube.com/watch?v=9rq744hVCg8
   1.
   伝説のコンビニ 探しに行こう
   伝説のコンビニ 探しに行こう
   広い世界に ただ一軒
   勇気のパンと 知恵の缶詰 売っている
   命のガチャガチャ 奇跡のおでん 魔法の消しゴム 忘れずに
   冒険の地図を立ち読みしたら 勇者の旅の はじまりだ
   伝説のコンビニ 探しに行こう
   2.
   天空のコンビニ 探しに行こう
   天空のコンビニ 探しに行こう
   世界のどこかに ただ一軒
   力 (ちから) のガムと 回復のチョコ 売っている
   空飛ぶ靴下 神秘のパンツ 氷の花火も 忘れずに
   冒険のお湯を注いで3分 インスタント馬車の できあがり
   伝説のコンビニ 探しに行こう
 この歌を聞いたり歌うと、パワーが漲ってくるよ!!!

(10)日本の遺産
 ・・・それから、私は、嫌いな人物ではあるが、かつて、田中康夫の名言として、「人間は楽を知ったら戻れない」があると記して、そして、だが、その言葉は私には当てはまらないぜ、とも書いた。
 だが、私は、その名言が、必ずしも、日本国民全てに当てはまるわけでもないことを、今回、知った。
 それは、計画停電の初日が、予想していた電力需要よりも大幅に下回っていたことで中止されたことによってだ。
 多くの国民が、無駄な電力消費をやめる気遣いを見せ、また、いつもの生活よりも不便な生活を、個々の規範意識のもとで甘んじて選んだのだ。
 計画停電が予定されているってことは、それらの電力需要は、東京電力の試算からするとやむを得ぬことであったはずだ。
 そして、各供給地域の中では、一人一人のモラルなど、コンマ以下、ゼロが果てしなく並ぶ末の「1」でしかないはずだ。
 その善意の果てしない集積が、電力需要の予想よりも大幅に下回ると言う事実を生んだ訳だ。
 この民度の高さ!
 これこそが「日本の遺産」だと思った。
 自分だけ良ければいいと言う意識では、そんな素晴らしい結果は出ない。
 安楽で怠惰な飽食の国となった日本だが、状況に応じて、いつでも「戻れる」のだ、日本は!

             (2015/03/11)


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