☆・・・『ラストミッション』
リュック・ベッソン印だが、ケビン・コスナーの意向が多分に反映されていて、投げやりな作りではない。
CIAのヒットマンが、余命数カ月となり、今まで蔑ろにしていた家族に向き合うも、なかなかうまくいかず、なおかつ、病気の特効薬試薬と引き換えに仕事を強いられる物語。
投げやりではないが、物語はのんびりと進行する。
アクションは重厚にしたいのかも知れないが、いまいち精彩はなく、家族の復活も、あんまし心に響かない。
ケビン・コスナーが、やっぱり格好いいのは分かった。
◇
・・・『ポンペイ』
火山によるポンペイ壊滅の中での、身分違いの領主令嬢と奴隷身分の剣闘士の恋愛が描かれる。
ポール・W・S・アンダーソン監督のエンタメ性で、かなり面白い娯楽作に仕上げられているが、
おそらく、目論んでいた、・・・いや目論んでいないか・・・、災厄の中での恋愛のビッグタイトル『タイタニック』の域には達していない。
◇
・・・『青天の霹靂』
人生に倦んだ男が、過去の、自分の生まれる直前の世界にタイムスリップし、両親に出会う物語。
安上がりに作った作品と思いきや、きっちりつくり込んであったので驚いた。
そして、クライマックスでは泣いた。
自分を捨てた両親の真相が徐々にわかっていき、
母親が、「私の未来をちょっと教えて・・・」と聞いてきて、それに対しての、主人公である大泉洋の表情の変化と練り込んだセリフに、もう、かなり感動してしまった・・・。
(2014/06/23)