☆・・・まあ、いま仲良くしている女性の話を書こう。
これまでもチラホラ書いてきたが、なるべく人物を特定させないように、各種、エピソードの構成因子(地名や年齢、人物など)を、わざとに変えてきたが、今回もそうする。
これまでと、話に矛盾が生じるかも知れないが、ニュアンスで読み流してくれ。
◇
T子さんは、結婚前から…、小学生の頃から、異性関係には困らされてきていた。
多くの男に、勝手に惚れられるのだ。
勝手に惚れられて、告白されて断ると、その日から二年半、中学に来なくなってしまった生徒もいる。
その子は、学年でも一番人気の男の子で、もうみんな、その子とT子が交際するものだと大盛り上がりで(でも、T子はサラリとその気なく)、その子も、自信満々で告白してきて、状況が分からない中で、何事もなかったかのように振られ、後からジワジワと振られたことへの対みんなへの羞恥が起こり、学校に来れなくなったらしい。
T子も心配したが、為すすべなく、後から、高校には普通に通っていると風の噂で聞いて、ホッと一安心したそうだ。
・・・このエピソードを、こんなに長く語るつもりはなかったのだが、もうちょい書く。
それから、十数年が経ち、友人の結婚式場の廊下で、T子は、その男の子と数十年ぶりの再会を果たした。
その子は、凄まじく怖い顔で駆け寄ってきて、T子の手をむんずと掴んで、式場の隅っこに引き寄せたそうだ。
「こ、殺される!!」とT子は思った。
その子は言った。
「いいか!? 俺は、お前のせいで学校に通えなくなったんだからな! 分かったか!?」
T子は、「は、はいいぃぃ・・・」と言うしかなかったようだ。
と、「わかったら良し!」と、その子は去って行ったそうだ。
ちょっと意味が分からなかったのだが、私がその心理を考えるに、男は、それでも、自分の人生とT子を絡めたかったのではなかろうかと思うのだ。
◇
高校時代にはこんなことがあった。
いつも、数学の教師(屈強な体育会系っぽい教師)が、クラスに来ると、真っ先にT子の席に来て、「お前は可愛いなぁ^^」と頭を撫でるのだそうだ。
T子はキョトンとしつつ、逆らうわけにもいかず、それを受ける。
クラスの皆も、その教師の行いが、あまりにも大胆なので、教師としての問題行動とは見ることができない。
その教師には、同じ高校に娘が通っていた。
ある日、その教師は、「お前、数学の点が低いので、娘と一緒に個人的に教えてやるから、今度の休み、予定を作るな!」と言うのだ。
なんか、断れない強引さ!
で、教師が迎えに来たので、日曜日、勉強道具を持って、その車に乗り込む。
で、教師の家に行き、娘さんと勉強するものとばかり思っていたのだが、「まず、飯を食おう!」とファミレスに、「私、ご飯食べたばかりなのに・・・」と思いつつ、ドリアを食べ、続いて、パフェを食べようとした。
すると、「やばい、うちの生徒だ!」と、店に入ってきた客を見ていった教師と、腰をかがめて、店から逃げることに・・・、「あああ、パフェ・・・!」。
そして、案の定、ラブホテルに連れていかれ、それでも、机で勉強させられる。
が、迫られる。
あらかじめ「110」を打ち込んでいた携帯の、後は「ON」するだけの状態を示し、「かけるよ!」と言って逃げる。
逃げた後に、自分の手を見たら、強い力で握られていたので、真っ赤になっていたそうだ。
帰宅して、友人を呼んで事件を話していたら、教師から電話があった。
T子が応対していると、電話の向こうで、教師が泣きじゃくったそうだ。
それを聞いたT子の友人、T子から携帯をもぎ取ると、「うぜーんだよッッ!!!」と叫ぶのだった・・・。
◇
T子には、このような話が無数にある。
なんか、子供のころから、一種のフェロモンみたいなものが周囲に発散されるらしく、ほぼ全ての男が、何らかの魅力を彼女に抱くようだ。
私が、何故、この人と仲良くできているか、についてだが、
私には、そのフェロモンを感じることが出来ても、それに魅了されることがないからかもしれない。
T子さんは、私を、他の男とは違うと思っているようだ。
私は、色っぽさ・ムチムチよりも、清潔感とか均整、華奢さとかさっぱりした女性・・・、ちゅうか、少女・幼女に魅力を感じるほうなので…^^;
ただ、このT子さん、外見は色気ムンムンだが、デートを繰り返していると、非常に無邪気ではある。
美味しいものを目の前にすると、ニヤニヤ笑いが止まらず、モシャモシャと食い続けるさまは、子供みたく可愛い^^
(すぐに続く 2014/05/09)