☆・・・かなり期待して観てきました。
まあまあの出来でしょうか。
私は、今回、三人の怪人が出てくるということで、スパイダーマンは、その三人と連続する死闘を繰り広げると思っていました。
しかし、メインは電気人間で、グリーンゴブリンと、特に機械獣の活躍はささやかでした。
冒頭、スパイダーマンが、本来の摩天楼滑空の活躍を見せるのですが、
そこでの「魅せ方」が非常に素晴らしかった。
これまでのスパイダーマンの飛翔も大抵 完成されていて、これ以上の表現は出来ないだろうな、などと納得していたのだが、今回、下腹部がヒヤヒヤスルような臨場感もすごいけど、「ヒャッハー!」的な動きも凄かった。
なんか「柱の男たち」のようなポージングも空中でするし・・・^^;
ただ、その「ヒャッハー!」的な、スパイダーマンの個性なのだが、素顔のピーターに比べて、なんか軽過ぎるんだよな。
だから、「この人、二重人格なのか?」とさえ感じてしまう。
基本、グリーンゴブリンは、ハリーの時とは性格が違う、もろ二重人格なのだが、ピーターとスパイダーマンもその系列に見えてしまう。
そう考えると、今回のメイン悪役のエレクトラも、変身前と変身後は全く性格が変わる。
「バットマン」と言い、その最凶の敵「ジョーカー」も二重人格の極みだし。
かなり長尺な割には、この、エレクトラになるマックスが、心酔していたスパイダーマンに、エレクトラ変身後、憎悪を抱くようになる過程が随分と簡単なのである。
マックスは、世間に認められず、エレクトラになって、悪として注目を浴びるようになるのだが、その欲求も、戦いの全般を覆うわけでもなく。
また、ハリーが病気のため、次第に狂気を宿していき、スパイダーマンに憎悪を抱く過程も、簡単である。
また、ハリーは、会社内の策略にはめられ、警察に連れて行かれそうになるのだが、「自分で行けるよ・・・」と、自分を捕らえていた警備員からスタスタと去るのだが、そこも変なのだが、次にハリーは、スパイダーマンに第一ラウンド土つけられたエレクトラの収容されている特殊監獄に赴くのだが、「なんで、そこに行けるんだよ!?」と疑問が出てくる。
更には、武器も持たず、単身で監獄に忍び込み、エレクトラを解放までしてしまうのである。
ハリー、グリーンゴブリン変身前である・・・、最強である。
スパイダー毒のエキスを体に飛び込み、グリーンゴブリンの素体に変身するのだが、副作用に苦しみつつ、何故か、空飛ぶボード&スーツを着るのだが、「なんでそうしようと思った?」と疑問を投げかけてしまう。
ミュージシャンのプロモーションビデオを撮ってきた監督だそうだが、イメージで押し流す描写が多々ある。
ヒロインのグエンが、伏間殿オズコープ社の秘密データに触れ、大きな社屋を追われるのだが、会社は脱出できたのはいいとして、その後、グエンは家まで追われないのか? 会社は退職したのか? ・・・不明なのである。
電力ブラックアウトに陥ったニューヨークの電力供給を再開させるのは私しかできないと、たった一つのボタンを押すために、エレクトラとスパイダーマンの闘いの舞台にしゃしゃり出てくる。
また、クライマックスは、なんか、時計台の中みたいな歯車だらけの塔で戦うのだが、その雰囲気ある状況も、あんまし効果を発していなかった。
なによりも、スパイダーマンの存在意義は、ニューヨークを守ることよりも、愛する者を守ることにあったと思うんだけどね。
また、ピーターだが、科学者であった父親への信頼と疑心が入り混じり、すっげえ日和っていた。
この作品では、色んな人物が心変わりするが、全て、一言二言で、その生き方が180度 方向を変えてしまうようだ・・・。
ただ、グエンの卒業時の言葉で、スパイダーマンを辞めていたピーターが復帰を果たすようになるとこや、
凶悪な機械獣ライノに、子供ながらスパイダーマンのスーツで立ちはだかる少年・・・、を助けに現われる本物のスパイダーマンのシーンなど、ちょっとグッときた。
なお、どうやら、続編へのおまけ映像で、スパイダーマンとX−MENが共演するらしいことが分かったので、嬉しい^^v
(2014/04/25)