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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[楽しい季節・・・(生活の上書き・極上の美女)]

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☆ニュージーランドへの一年間のワーキングホリデー行きを前にした1991年、アラン・パーカー監督の、日本での公開作2本は、私の気持ちを鷲掴んだ。

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 そして、ニュージーランドでの生活の当初は、孤独との戦いでもあり、ザ・コミットメンツのアルバムを聴いて、心をなぐさめたものだった。

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 最近でも、このアルバムを聴いていると・・・、特に5曲目の『Destination Anywhere』(クリック! リンク先は、Marvelettesのオリジナル)などを聴くと、なんとも言えない当時の不安感や物足りなさや、そして、その先の未来への期待感で胸がキューッとしたものだ。

 鼻先には、当時のニュージーランドはオークランドの「匂い」がよみがえり、夜の10時になっても明るかった不可思議な初春の空気感が肌に感じられたものだった。

 しかし、最近 このアルバムを聴き直しても、その感覚がよみがえらなくなった。

 頭の中で思い出されても、身体が思い出さなくなっている。

 老いなのか・・・?

 違うと思う。

 近頃の、お店を開いてからの生活が、異常に楽しいからだと思う。

 あの、人生上でかなりエポックな生活が、もっとエポックな生活に「上書き」されているのだと思う・・・。

   ◇

 先日の1日を見ても、空いていた昼に皆で高級料亭の安いランチで会食をし、一緒に行った、うちの店の看板娘の姪っ子(生後6か月)に会った。

 キョトンとしたクリクリの瞳が可愛く、ホッペもアンヨもポニポニしていた。

 皆で酔っ払いつつ店を出て、多摩川上水沿いを歩く。

 ・・・さて、店を掃除していると、扉をノックする小学生女児が二人、目を輝かせて、「いつものお菓子かおもちゃちょうだい!」と言ってくる。

 店にはいつも、常連のSさんが置いていってくれるお菓子やおもちゃが大量にある。

 この近所の子供たちは、ここ(うちの店)に来れば、お菓子やおもちゃが貰えるとわかっているのだ。

 ・・・開店と同時に、最近、常連になった、海外の大会でも上位入賞のクレー射撃の猛者が顔を出してくれる。

 一杯飲みつつ談笑。

 ・・・続いて、私が「先生」と呼んでいる編集者が彼女を伴いやってくる。

 おじちゃんだが、どんな楽器を持たせても名手だし(アコーディオンから、ギター、オカリナまで)、写真の腕も凄まじい。

 私の店には、写真家も、ロックバンドをやっている者も含め、音楽関係者も多い。

 いつもはデザイナーも、議員たちもくる。

 この日は、看護婦さんグループもきた。

 この町は横田基地も近いので、そういう空気感がある。

 先生は、インフルエンザが治ったばかりだそうだ。

「治ってから何日経ってますか?」

「一昨日、熱が下がった^^」

 ふざけんな! と思った。インフルエンザは、自分が治っても、1週間は感染期間だぞ!!!^^;(私は、それから、暗示にかかり、調子が悪くなったような気がして、身体がだるくなった^^;)

 ・・・もちろん、サラリーマンや夫婦・家族連れもお客さんにはいる。

 家族連れで、女の子がいると、私は機嫌がよくなる。

 少女が、プロシュートを指でちぎって食べている姿を見ると、可愛く感じるものだ^^

   ◇

 この日の最後の客は、アラサーの美男美女のカップル。

 ああ、こういうイケメンには、こんないい女がくっつくのかと、ちょっと嫉妬した。

          エレン・バーキン似

          

 カウンターに座ったので、会話が非常に盛り上がり、私はいつものように、そのプライベートをズケズケ聞く。

 女はエステシャンで、男は会社の社長の息子だが、ずーっと無職で、女のマンションに転がり込んで早数年とのこと。

「・・・いい関係の二人ですね^^」と私。「結婚はしないのですか^^」

「うーん。今更ねえ・・・」

 ・・・そして、翌日の開店前、そのエレン・バーキンが一人でやってきた。

 店には、私の店の掃除を邪魔しないように第2看板娘が隅に座っていた。

「おっ? 昨夜は有り難う御座いました^^」

「ええ^^」

「どうしましたか?」

「私、忘れ物しちゃった!」

「何をですか? 特に忘れ物はなかったですよ」

「・・・、・・・私も、忘れたものが何かを忘れちゃった!!^^」

 私は意味が分からなかった。

「ははは、なんじゃそりゃ!^^」と笑う私。

「昨夜は、ちょっと酔い過ぎて、私、変じゃなかったかしら?」

「いえ、特に問題なかったですよ〜。また、ぜひ、○○さん(彼氏)と来てくださいよ!」

 すると、急に表情を堅くして、「ええ、また!」と去っていった。

 私は、何が何やらと立ちすくんだ。

 すると、「ああ、マスター、鈍感なんだから・・・」と第2看板娘。「あの人、マスターが気になったから、いてもたってもいられなくなって、開店時間を待ってやってきたんだよ」

「えっ? 嘘ッ!? マジ!? ・・・だって、あれ、極上の美女じゃん!!!^^;」

「でも、私は、そうとしか考えられない」

「えっ? えっ? でも、あの人、彼氏と来たんだよ?」

「でも、今日は無意味に一人で来た・・・。『忘れたものを忘れちゃった!』なんて、名セリフだわあ^^」

「マジかよ。・・・だって、あの人、イイ女過ぎる。俺、もてあますし。俺、ロリコンだし。あの人、彼氏いるし」

「彼氏とのつきあいが、なあなあになっているからなんじゃない。もういい歳だし。まあ、マスターは、また、チャンスを一つ、逃したわけよ・・・。『一杯飲んでいきませんか』で、あの人と仲良くなったと思うよ」

「はぁ・・・、・・・」と、私は首を傾げるのだ。「だって、あの人、彼氏いるし・・・」

「最近のマスター、彼氏いる人とつきあうの得意じゃん・・・(-_−)ジィー」

「し、失敬な!!!」

   ◇

 そして、昨夜は、常連さんに、以下のDVDを借りた。

 ずーっと観たかった作品で、楽しみだ!!!

          

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   『ジュリ〜〜〜!!!』(身悶えて)

                                               (2014/03/20)


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