☆見たい見たいと思っていたのだが、近在の映画館では時間が合わない内に公開が終了してしまっていた(見ようとしていた小さな努力のエピソードならばたくさんあるぞ)。
そして、今日は本職もバイトもなく、八王子で公開されているのを知ったので、通常料金+駐車料金をものともせずに観た。
見て良かった^^;
日頃、阪急電車を使用する、老若男女、多くの乗客たちの、それぞれの人生の起伏を、それぞれ微妙に絡めつつ、連鎖させつつ描いた作品。
冒頭から飛ばす。
日常的なホームの風景に、純白のドレスに身を包んだ女性が佇んでいるのである。
彼女(中谷美紀)は、婚約まで至っていた恋人を、後輩に寝取られたのであった。
かくして、花嫁衣装にも似た装束で、その結婚式に乗り込むのだった。
時を同じくして、阪急電車の各駅では、それぞれ、軽薄な奴には「ああよくある話!」で片付けられてしまうような苦難に、当事者として悩む人々がいた。
彼氏のDVに悩む女(戸田恵梨香)・・・、ギリギリの家計なのにしがらみでおばさん連中の誘いを断われない主婦(南果歩)・・・、受験に悩む女子高生(森田涼花)・・・、大学に入るもいまいち周囲に齟齬を感じるそれぞれ別ケースの男女学生(・・・、谷村美月)・・・、イジメにあっている小学生女児(高須瑠香)・・・。
狂言回し的に、中心に宮本信子扮する毅然とした老女・時江がいて、老女には常に、孫娘(芦田愛菜)が付き添っている。
こうしてみると、物語のメインが女性陣、それも幼女から老女へと揃っているが、けして、これは女の人生を描いたわけではなく、いい所で男もチラホラと活躍している。
・・・車中、時江は、孫娘の素直な感想(なんでお嫁さんが電車にいるの?)がキッカケとなり、純白ドレスの女と口をきくことになった。
この作品が優れているのは、真っ当な常識(我慢する必要のない仕打ちに対しての当然のカウンター)を肯定していることだ。
これは、左翼の言うところの「人類皆仲良し」や「加害者の人権擁護」、「プロフェッサーXの平和主義」へのアンチテーゼである。
時江は、尋常ならざる状況にいる純白ドレスの女・翔子の行為を全肯定する。
翔子は、逡巡の渦中にあったので、肩の力が抜けて泣き崩れるのだ。
私も、似たような経験をしていることもあり(規模は違うが)、物語の序盤からボロボロ泣いた。
DVに悩んでいたミサミサも(「デスノート」と同じ役名じゃん)、彼氏に振るわれた、車中に響く暴力に対しての時江の的確な指摘に、それまでの流されるように甘んじていた被虐の交際が「下らないこと」と気付き、目からうろこを落とすのだった。
その後、DV男は、ミサミサにつきまとうも、最終的には、親友の「空手家の兄貴」という「暴力装置」で、DV元彼を拒絶するのだった。
それも現実的かつ真っ当な解決である。
ここでは、ミサミサの親友として相武紗季が数シーンだけ出るのだが、凛々しく美しくおいしい役柄だった。
そして、日々が過ぎ、立ち直った翔子やミサミサは、同じく苦悩にある者たちの癒しに立ち合うことになる。
この、時江からの受け継がれる「意志」の連鎖は、実に素晴らしい。
また、その流れとは関係なく、初々しい大学生の交際の始まりや、受験期の女子高生の心の成長も描かれ、心地良い。
うーん、やっぱり、これは女の物語なのかな?
みんな魅力的だ。
私は、誰が一押しだろうか?
可愛い子犬のような魅力の森田涼花だろうか?
・・・ネットで拾った
いや、私は、高須瑠香ちゃんです^^
・・・ネットで拾った
冒頭で、OL・翔子の浮き沈みを見たので、終盤で、大人びた小学生・翔子を大人の言葉で励ますOL・翔子に、何度目かの涙を流しました。
・・・凄いなぁ、あざとさなく、こんなにも泣かせる映画を作れるなんて!!
(2011/06/19)
そして、今日は本職もバイトもなく、八王子で公開されているのを知ったので、通常料金+駐車料金をものともせずに観た。
見て良かった^^;
日頃、阪急電車を使用する、老若男女、多くの乗客たちの、それぞれの人生の起伏を、それぞれ微妙に絡めつつ、連鎖させつつ描いた作品。
冒頭から飛ばす。
日常的なホームの風景に、純白のドレスに身を包んだ女性が佇んでいるのである。
彼女(中谷美紀)は、婚約まで至っていた恋人を、後輩に寝取られたのであった。
かくして、花嫁衣装にも似た装束で、その結婚式に乗り込むのだった。
時を同じくして、阪急電車の各駅では、それぞれ、軽薄な奴には「ああよくある話!」で片付けられてしまうような苦難に、当事者として悩む人々がいた。
彼氏のDVに悩む女(戸田恵梨香)・・・、ギリギリの家計なのにしがらみでおばさん連中の誘いを断われない主婦(南果歩)・・・、受験に悩む女子高生(森田涼花)・・・、大学に入るもいまいち周囲に齟齬を感じるそれぞれ別ケースの男女学生(・・・、谷村美月)・・・、イジメにあっている小学生女児(高須瑠香)・・・。
狂言回し的に、中心に宮本信子扮する毅然とした老女・時江がいて、老女には常に、孫娘(芦田愛菜)が付き添っている。
こうしてみると、物語のメインが女性陣、それも幼女から老女へと揃っているが、けして、これは女の人生を描いたわけではなく、いい所で男もチラホラと活躍している。
・・・車中、時江は、孫娘の素直な感想(なんでお嫁さんが電車にいるの?)がキッカケとなり、純白ドレスの女と口をきくことになった。
この作品が優れているのは、真っ当な常識(我慢する必要のない仕打ちに対しての当然のカウンター)を肯定していることだ。
これは、左翼の言うところの「人類皆仲良し」や「加害者の人権擁護」、「プロフェッサーXの平和主義」へのアンチテーゼである。
時江は、尋常ならざる状況にいる純白ドレスの女・翔子の行為を全肯定する。
翔子は、逡巡の渦中にあったので、肩の力が抜けて泣き崩れるのだ。
私も、似たような経験をしていることもあり(規模は違うが)、物語の序盤からボロボロ泣いた。
DVに悩んでいたミサミサも(「デスノート」と同じ役名じゃん)、彼氏に振るわれた、車中に響く暴力に対しての時江の的確な指摘に、それまでの流されるように甘んじていた被虐の交際が「下らないこと」と気付き、目からうろこを落とすのだった。
その後、DV男は、ミサミサにつきまとうも、最終的には、親友の「空手家の兄貴」という「暴力装置」で、DV元彼を拒絶するのだった。
それも現実的かつ真っ当な解決である。
ここでは、ミサミサの親友として相武紗季が数シーンだけ出るのだが、凛々しく美しくおいしい役柄だった。
そして、日々が過ぎ、立ち直った翔子やミサミサは、同じく苦悩にある者たちの癒しに立ち合うことになる。
この、時江からの受け継がれる「意志」の連鎖は、実に素晴らしい。
また、その流れとは関係なく、初々しい大学生の交際の始まりや、受験期の女子高生の心の成長も描かれ、心地良い。
うーん、やっぱり、これは女の物語なのかな?
みんな魅力的だ。
私は、誰が一押しだろうか?
可愛い子犬のような魅力の森田涼花だろうか?
・・・ネットで拾った
いや、私は、高須瑠香ちゃんです^^
・・・ネットで拾った
冒頭で、OL・翔子の浮き沈みを見たので、終盤で、大人びた小学生・翔子を大人の言葉で励ますOL・翔子に、何度目かの涙を流しました。
・・・凄いなぁ、あざとさなく、こんなにも泣かせる映画を作れるなんて!!
(2011/06/19)