☆うむ、なかなか面白かった。
結論から言うと、この作品は、「地球侵略者への反攻のヒーロー・じゃがいもマン」の誕生(エピソード0)の話として見ると、最高に面白い(つまり、この後に「キャシャーン」みたいな、愛する者を守るための孤独なヒーロー物語が必要である^^)。
だが、純粋に宇宙人による地球侵略物として見ると、物足りない面もあった。
先ず、これまでの先行作をうまく取り入れていたと思う。
『第9地区』や『クローバー・フィールド/HAKAISHA』、『宇宙戦争』、『ジュラシック・パーク』などの面白さが、この作品の独自色を持って描かれていて、非常にサスペンスを感じた。
作り手が怖がらせようとする、突然のモンスターの登場も、私、ちゃんと体をビクつかせました、何度も^^;
また、高級マンションに住む、もしくは、そこを訪れた数人の、マンションを舞台にした密室劇であることも感心させられた。
マンションの一室にいながらにして、異星人による地球侵略の経緯が、グローバル視点で認識できるような工夫が、高級マンションゆえの、LAを見渡せる眺望、セレブの嗜みとしての覗き用望遠鏡、大型テレビカメラなどのギミックで多角的に見せられる。
敵の全容や、地球側の応戦も、居間にいながらにして、登場人物たちは理解できるわけだ。
敵と劇的な戦いを主人公らはすることはない、しかし、米軍の反撃が、主人公らの活躍のように思えてくるのは非常に不思議であり、作り手のなかなかの編集テクニックか・・・。
そして、密室から、ちょっとでも外界に出ようものなら、ここぞとばかりに、主人公らはモンスターに追いかけられまくる。
異星人は、意味が不明瞭の<青い閃光>などで地球侵略を開始するが、物語を見続けていくと、やはり文化の系統は違えど、異星人の生物学的なルールみたいなものが感じられてくる・・・。
UFOは大小とも、ナノマシーン的でありつつ、そのベーシックとなる異星人(これも大小)は、ジャガイモのようなモンスターであるのが、異形の機械とフリーク(肉体)、その両面で楽しめる。
主人公をはじめとして、いずれも、これまでの映画作品ではあまりお目にかかれなかった方たちだが、
この作品をB級にはしないレベルの演技をかましてくれていた。
特に、主人公の親友のセレブ俳優の愛人役の女はエロくて良かったな^^
クリスタル・リードちゅうのか^^
主人公の奥さん役も、徐々に魅力的になってくる。
主人公・ジュロッドの「何の根拠もなく海に逃げたがる」主張に対し、奥さん・エレインの意見は作品全般を通して真っ当である。
が、普通のことを言っているエレインの方が分が悪く演出されているのは、なんか違和感が起こった。
ペントハウスの美術や、UFOなどの特殊撮影も良かった。
音響効果は抜群で、ペントハウスに立てこもり、ともあれ安全な状態ながらも、遠くで殺戮UFOが空を飛ぶ音が聞こえてきたりする演出は、見ている私たちの気持ちも不安定にさせ続けてくれる^^
・・・ただ、その盛り沢山の作り手の指向に非常に感心しつつも、見終えて、激しく心に突き刺さるものがなかった。
一番の原因は、先ほどのエレインの話と関連するのだが、主人公がどうあっても常識的な判断を下せていなかったことで、物語自体に常識の観点が欠落してしまったことから来るのかも知れない。
常識の欠落とは、テーマ性のなさである・・・。
PS.この作品の前段階として、やはり、人間が「ズバコーン!」と空に吸い込まれていく『フォーゴットン』を見ておくのは大切なことかと思います^^;
(2011/06/18)
結論から言うと、この作品は、「地球侵略者への反攻のヒーロー・じゃがいもマン」の誕生(エピソード0)の話として見ると、最高に面白い(つまり、この後に「キャシャーン」みたいな、愛する者を守るための孤独なヒーロー物語が必要である^^)。
だが、純粋に宇宙人による地球侵略物として見ると、物足りない面もあった。
先ず、これまでの先行作をうまく取り入れていたと思う。
『第9地区』や『クローバー・フィールド/HAKAISHA』、『宇宙戦争』、『ジュラシック・パーク』などの面白さが、この作品の独自色を持って描かれていて、非常にサスペンスを感じた。
作り手が怖がらせようとする、突然のモンスターの登場も、私、ちゃんと体をビクつかせました、何度も^^;
また、高級マンションに住む、もしくは、そこを訪れた数人の、マンションを舞台にした密室劇であることも感心させられた。
マンションの一室にいながらにして、異星人による地球侵略の経緯が、グローバル視点で認識できるような工夫が、高級マンションゆえの、LAを見渡せる眺望、セレブの嗜みとしての覗き用望遠鏡、大型テレビカメラなどのギミックで多角的に見せられる。
敵の全容や、地球側の応戦も、居間にいながらにして、登場人物たちは理解できるわけだ。
敵と劇的な戦いを主人公らはすることはない、しかし、米軍の反撃が、主人公らの活躍のように思えてくるのは非常に不思議であり、作り手のなかなかの編集テクニックか・・・。
そして、密室から、ちょっとでも外界に出ようものなら、ここぞとばかりに、主人公らはモンスターに追いかけられまくる。
異星人は、意味が不明瞭の<青い閃光>などで地球侵略を開始するが、物語を見続けていくと、やはり文化の系統は違えど、異星人の生物学的なルールみたいなものが感じられてくる・・・。
UFOは大小とも、ナノマシーン的でありつつ、そのベーシックとなる異星人(これも大小)は、ジャガイモのようなモンスターであるのが、異形の機械とフリーク(肉体)、その両面で楽しめる。
主人公をはじめとして、いずれも、これまでの映画作品ではあまりお目にかかれなかった方たちだが、
この作品をB級にはしないレベルの演技をかましてくれていた。
特に、主人公の親友のセレブ俳優の愛人役の女はエロくて良かったな^^
クリスタル・リードちゅうのか^^
主人公の奥さん役も、徐々に魅力的になってくる。
主人公・ジュロッドの「何の根拠もなく海に逃げたがる」主張に対し、奥さん・エレインの意見は作品全般を通して真っ当である。
が、普通のことを言っているエレインの方が分が悪く演出されているのは、なんか違和感が起こった。
ペントハウスの美術や、UFOなどの特殊撮影も良かった。
音響効果は抜群で、ペントハウスに立てこもり、ともあれ安全な状態ながらも、遠くで殺戮UFOが空を飛ぶ音が聞こえてきたりする演出は、見ている私たちの気持ちも不安定にさせ続けてくれる^^
・・・ただ、その盛り沢山の作り手の指向に非常に感心しつつも、見終えて、激しく心に突き刺さるものがなかった。
一番の原因は、先ほどのエレインの話と関連するのだが、主人公がどうあっても常識的な判断を下せていなかったことで、物語自体に常識の観点が欠落してしまったことから来るのかも知れない。
常識の欠落とは、テーマ性のなさである・・・。
PS.この作品の前段階として、やはり、人間が「ズバコーン!」と空に吸い込まれていく『フォーゴットン』を見ておくのは大切なことかと思います^^;
(2011/06/18)