☆う〜む、面白かった。
三時間の上映があっという間。
私たちが、ホリエモンによるフジテレビ買収の時に感じた悪徳を、200倍の規模、魅力的な主人公で楽しませてくれた。
まず、スコセッシがすごい。
『シャッター・アイランド』が厳しい作品だったので、このまま、スコセッシは先細りしていくのだろうと思っていたのだが、この作品の異常な物量と、その中でも些細な状況とを融合させる手腕に感服した。
物量は、主演のデカプリオの、昨年の傑作『華麗なるギャツビー』の絢爛さをはるかに凌駕している。
会社の重役会議であろうのに、次のくだらない社内イベントに登場してもらう小人兄弟の使い方で議論しているシーンなど、タランティーノに「俺だって、こういう状況を簡単にエンターテイメントに見せられるんだぜ!」とでも訴えているようだ。
篠山紀信がアラーキーのような写真をいとも簡単に撮ったようにだ。
そう言えば、「ギャツビー」はもちろん、タランティーノの近作にもデカプリオが出ているし、
スコセッシ、もしかして、デカプリオは俺の持ち駒だ、とでも言いたいのか?
スコセッシ、まったく、老いていない。
さて、デカプリオである。
主演作を選んでいるのがよくわかる。
やはり全てが大作なのだが、前半が大作ゆえの絢爛豪華さに溢れつつも、後半には必ず、デカプリオの目指しているのだろう演技が悲劇の中で語られている。
私は、デカプリオの容姿は、あんまし好きじゃないんだけど、ブラッド・ピットみたいに悪乗りを幾らでもできるのに、抑えているのは好感だ。
ジョニー・デップにも言えるんだけど、役者って、悪乗りの演技をさせたときに、上手さがよく見えるからね。
・・・ネットで拾ったヘコヘコ・デカプリオ
物語の主役は実在の人物だそうだが、『ウォール街』の主人公のゲッコーに感じた悪さえも霞む、お金に対してのあっけらかんとした猛進振りが悪くなかったし、
営業職にいる人は元気づけられるようなモチベーションさえも与えられそうなジョーダン・ベルフォートだった。
私は奥さんは整い過ぎてあんまし興味が起こらなかったが、赤ちゃんは可愛かった。
事故でケガしなくてよかった。
てゆーか、事故とか、シケの海のクルーズとか、飛行機内での乱交パーティーでの乱気流とか、不意のアクションも盛り沢山だった。
ただ、これを見ると、ドラッグが悪いことのように思えず、私も気楽に試してみたいと思ってしまった^^;
それから、オッパイもたっぷり見れます!!!(第13次オッパイ祭り)
(2014/01/31)