☆・・・『ハンガーゲーム2』
面白かった。
独裁国家が、自国の統治を畏怖の念で盤石にするために、1年に一回、選ばれた国民の殺し合いのゲームを行う中での、それに選ばれたヒロインの物語・・・、の前作で勝ち抜いてからのその後の続編。
前半は、なかなか肝心のハンガーゲームが行われないで、その後の主人公が国を凱旋し、虐げられた民衆や、恋人とゲームパートナーの間で苦悩するという展開・・・、「このまま終っちゃうのかな」と思いきや、ちゃんとゲームは行われ、ちゃんと面白い。
あり得ない殺人ゲームなのだが、世界観の構築が堂々と為されているので、引き込まれる。
格闘場がハイテク完備されており、ドーム状の天井に死亡者が映し出される状況など、その効果音や音楽もあいまって、とても荘厳だ。
そして、この物語の格調高さは、主人公カットニス・エヴァディーンを演じるジェニファー・ローレンスの王道の女優としての風格に尽きるだろう。
その美しさは、場面場面で形質さえ変える。
<マネシカケス>のドレスコスチュームは、「デビルほむら」にも似て、実写の凄味をまざまざと見せつけられて、鳥肌が立ちました。
完全なる独裁国家の中での、数少ないイニシアチブに賭けているカットニスはたまらなく美しい!!!
でも、カットニスの妹役や、今回から加わったチンクシャ美少女の大統領の娘のほうが可愛いけどね^^
◇
・・・『プレーンズ』
正直、「カーズ」の飛行機版としての意味しか感じられなかった。
「カーズ」にあった古き良きアメリカのノスタルジー的な面は皆無。
まったく新味がなく、それでも、 それなりに楽しく見た。
ディズニークオリティ・・・^^
ジブリが一作ごとに作品形質を完成度無視で変えている意味がちょっと理解できた。
◇
・・・『永遠の0』
思ったよりも、よくあるステレオタイプのプチサヨ話だと思った。
しかし、山崎監督は、物語を、脚本においても、映像においても散文的にきっちりと積み上げていき、全編を通して感動を紡いでくれた。
ただ、あまりにも、人間関係に無駄のないきらいがあったかな。
現在と過去が交互する、かような作品は、得てして、作者の意図とは別に、現在編が退屈なものだが、この作品は、そっちも、祖父の過去を探る旅が、ちょっとした探偵物的に興味深かった。
ただ、合コンの席での、「特攻隊」テーマの言い合いなんかは、なんか、私の人生でも度々見かける場景で、そのKYっぷりに居心地が悪くなった^^;
・・・井上真央の様な可愛い奥さんや赤ちゃんを残して死にゆくは、辛いものだ・・・。
(2013/12/28)