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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[女の話:人妻篇]

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☆毎度毎度の、お店の売り上げ報告。

 3/10の開店以来、私は、1日たりとも休んでおらず、夜は必ず、お店にいます。

 その甲斐あって、10月、11月と、おそらく、個人営業の店では、「地域一番店」を自負できるまでに、お店は成長している。

 3〜9月まで、売り上げはアップし続けているのだが、10月に、一気に1.5倍の伸び率を示した。

 11月は、13日の時点で、1.5倍の前月の半分を記録したのだが、最終的には、若干の売り上げアップにとどまった。

 だが! 12/02現在! 既に先月の売り上げの1/8を稼いでいる。

 つまり、12/16においては、先月の売り上げを記録している計算になるはずだ。

 てのは、卓上の空論^^;

 実際は、売り上げにはムラがあるはずだ、・・・が、売り上げの月間新記録の更新はしたい。

   ◇

 さて、私だが、・・・女好きである。

 しかし、そんな女好きにもルールがある。

 彼氏のいる女を口説くことはあれども、けして、結婚している女を口説く様なことはない。

 つまり、奥さんや人妻にちょっかいを出すような真似はしたことがない。

 口を利くこともまずない。

 世間話もしない。

 ブスなおばさんとは安心して話すし、仕事上で密接な方とは楽しくゴシップ話もしますけどね・・・。

 だが、お店のマスターとしては、人妻にもフレンドリーに話す。

 ・・・とある日、A子さんが旦那さん、その同僚と来店した。

 旦那さんは酔いつぶれ、奥さんは同僚にワインをボトルからグラスに注いでいた。

 その物腰・・・。

 色っぽいのである。

 外見は池脇千鶴を四十路近くにした感じである。

 その一行が帰った後、私は、カウンターに座っていた常連と、「あの奥さん、可愛いし、色っぽいなぁ・・・^^;」などと話すのだった。

 その次に、A子さんは、旦那さんと二人できた。

 カウンターに座ったので、私との会話も弾み、三人の息子さんがいるそうで、息子さんとのツーショット携帯写真なども見せられたのだが、

 それが高校生カップルにしか見えないので、ゾッとした。

 この人、次回は一人で来る・・・!

 私は覚悟した。

 ・・・一週間後、A子さんは一人で、閉店間際に来て、閉店までいて、私が車で送り、帰ることになった。

 親しき仲にも礼儀あり、だが、屈託ないA子さんとの会話は弾み、A子さんの家近くになった。

 旦那さんは夜勤であった。

 A子さんは唐突に言った。

「・・・夫は、何度か私を裏切っています。私は常々、裏切られたら、倍返しにすると言ってあるのです・・・」

 ・・・私は冷や汗をかきながら、心の中で、「俺はロリコン、俺はロリコン」と呟いた。

「倍返しってのは、なかなか厳しいですね^^; ・・・そうですか・・・、夫婦ってのは色々ありますね」とやり過ごす。

 A子さんの家の前に到着し、私は、A子さんに降りてもらう。

「明後日、またお店に寄らせていただきますね^^」とA子さん。

「・・・そんなに日にちを密にしないで、一週間に一回ぐらいで、長くお店とつきあって欲しいです^^」

「でも、行けるときは、そうはないのです」

「そうですか^^ ではお待ちしております。・・・車の前を通って、道を渡ってくださいね」

 A子さんは、ヘッドライトに照らされながら、手を振り振り、自宅に戻っていった。

 やっぱ、池脇千鶴に似ているなぁ、と思った。

 ・・・二日後、A子さんは来店しなかった。

                     ・・・専業主婦のささやかな「冒険」は終わったのだ・・・。

   ◇

 以上、フィクションってことで・・・!

                                           (2013/12/02)


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