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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『かぐや姫の物語』を観た(寸評)]

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☆・・・観てきました。

 『まどか☆マギカ 叛逆の物語』の三観目と連続して見たのですが、そのクライマックスの「忘却」についての論じ方が、似ている点もあり、こちらの作品の方が、よりクールに描いている点もあり、その符号が興味深かった。

 私は、常々、作劇上の三大悲劇条件として、「落差」「切断」「忘却」があると考えているのですが(持論である。どの本にも書かれていないことだ)、

 この作品には、その三大条件が含まれている、にもかかわらず、大人の抑制だろうか、ウェットな展開にはなっていなかったので、私の主観では完成度が増していたと思う。

 でも、隣りに座っていた女の子(知らない子)が、終盤でグズグズ泣いていたので、そこは、私の見たて違いかも。

 さて、私が危惧していた、「左翼的な解釈による、かぐや姫の不遇への、雅子皇太子妃の不調への重ね合わせによる皇室批判の側面」だが、

 私の杞憂だったようだ。

 まあ、無理してそう見れば、そう見えないこともないし、その側面で語る人もいるだろうが、私は楽しく観た。

 ある意味、古式ゆかしい古い展開だが、ジブリ的な動きを重視させていて、愛嬌のある人物も配し、やや退屈に感じる点もあったが、

 序盤のチビかぐや姫のあくび、おばあさんの大きな乳首から、中盤のパタリロのような侍女、終盤のブッダみたいな月からの迎え人と、全編 楽しめた。

 かぐや姫は、赤ちゃんの頃から、成人するまで、ずーっと魅力的で可愛かった^^

          

 かぐや姫の養父母となる二人だが、私、どうしても「横田めぐみ」ちゃんの両親に見えて、最後の別れは、短い描写ながらも辛かった・・・。

                                      (2013/11/23)


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