☆正直、堅実に作り過ぎていて、いまいち面白くなかったなぁ。
史実との整合性を追うのにいっぱいいっぱいで、物語自体に笑える部分が少なく、
豪華キャストの会話のやり取りのみが面白かった。
個々の役者の演技は見事で、それぞれに唸らせられたが、舞台が限定されているので、大時代的なダイナミズムに欠けていたかな。
でも、その清須城と言う限定舞台の中での多くの人物の入り乱れ・・・、中庭を間に置いた登場人物たちのそれぞれの部屋が隣り合い・向かい合っていることなどは、この時代のプライバシーのあり方なんてのを、見当違いにも考えさせられて面白かった。
秀吉役の大泉洋は良かったね、『のぼうの城』の野村萬斎演じるところの成田長親的な役割を掴みどころなく演じていた。
鈴木京香は、お歯黒でマロ眉だったけど、やっぱ魅力的だ。
剛力彩芽は、普通に芸達者なのに、色々とバッシングされて可哀想やね。
中谷美紀は、私にはギスギスのレズみたいに見えていたのだが、今作の田舎娘は可愛かった。
冒頭とエンディング、途中の天守閣からの城下町の風景・・・、
密室劇なので、時折の青空が眩しく、この物語が、時代の一瞬をCTスキャンしたに過ぎないことがほろ苦い・・・(この後、時代は更に更に激動するし)。
(2013/11/19)