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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[近況報告・240]

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☆・・・う〜む。

 実は、今日の店の売り上げは、今月の業績を考える上でポイントとなる日だ,と、根拠なく勝手に思っていたのだが、今日は暇だった。

 私は、集客に関しては非常にストイックで、純粋に、「料理の美味さ」「ナポリの雰囲気」と、

 狭い店ゆえに、会話を楽しむための「私の個性」での集客しか考えていない。

 友人関係での来店も、結果的に「料理がうまいから…」「ミドランが面白いから」のリピーターならば喜んで歓待するのだが、

 「つきあいでそろそろ行っておくか」での来店は心から喜べないので、まあ、暇な日があってもやむを得ない。

 客が少ないからと、スナックみたいに、電話で呼び出すような真似はけしてしない。

 常連さんでも、そちらから携帯番号やアドレスを教えてこない限りは、聞くことはない。

 悔しくも、前半は、仕込みを終えると、のんびりとマンガを読んで過ごした。

D.Gray-man (ディーグレイマン) コミック 1-23巻 セット (ジャンプコミックス) 星野 桂 集英社

 後半は、もしかしたら、つき合うことになるかもしれない女の子が一人で来店したので、節度をもってくっちゃべるのだった。

 この娘っ子は、話すときに、身振り手振りが激しいことを除けば、趣味も合うし、美しい、いい子だ。

 また、おそらく、近日、私が対決しなくちゃならないだろう、近在のイタリアンの従業員が、店先を偵察に来ていた。

 三日ほど前に、おそらく、同じ店の気弱そうな男が、私からお店のチラシを受け取っていて、今夜は、その同僚が見に来たのだ。

 その「同僚」は、誰かに電話していたので、少なくとも、3人は従業員のいる店なのだろう。

 まあ、どんな店の人が来ようが、かなりのレベルのイタリアンまでは、私の店の本格食材で対応できるでしょう。

 私の腕はさておき、ですよ。

 もちろん、私は、無難に、丁寧に料理はできますけど。

   ◇

 常連さんからは賛否両論あれど、店に、モニター付きの有線放送を入れようと考えている。

 ちょうど、とある会社が営業に来ているのだ。

 しかし、そいつ、営業のやり方がメチャクチャ。

 こっちがお客さん二組をもてなしている店内に、「バーン!」と、ぶしつけに扉を開いて入ってくると、「〇〇社の〇〇ですけど、この間の話についてはどうでしょうか?!!」とまくし立てた。

 私は、その猪突猛進さに、殺意を催した。

 こいつ・・・、営業の「え」の字も分かっていないのかよ、と思った。

 普通ならば、営業時間を避けて、「今、お時間平気でしょうか?」などと一言ことわってから商談を話すのが普通だろうよ・・・。

 私は、「今、お客さんがいるから、後にしてくれ」と追い返すのだった。

 お客さんは、「なんだ、あいつは、どついてやろうかと思った・・・」と驚いていた。

 私は、やはり、後から電話してきたこやつに、「初期費用無料・モニター提供ならば加入を考えてもいい」と難題を吹っ掛けるのだった・・・。

   ◇

 さて、[近況報告・238:充実の日々・前篇(馬鹿ップル・それはもう・幼女・点の目)]で報告した馬鹿ップルの二人三脚のお店「N」の続報だ。

 そもそも、そこの店主は、非常にまじめな方だった。

 初めて店を開く私に、色んなレクチャーをしてくれていたのだ。

 例えば、店はなるべく開けておいた方がいいとか、暇な時でも店内のお客さんの見えるトコで作業していた方がいいとか。

 だが、彼女が出来てからというもの、開店時間でも店を開けない。

 お客さんがいないと、彼女と2階に引きこもる。

 彼は、これまでと、正反対の行動をするようになっちゃった。

 彼女と店先で、ドアを何度も開閉しているかと思うと、どうやら、扉を開閉した時にベルが鳴り、2階まで聞こえるようにしたのだ。

 それでも不満足なのか、ついに、扉に監視カメラを設置し、そのモニターを2階にセッティングし、つまり、お客さんが来たら、2階でセックスしてても、すぐにお店に戻れるよ、ということらしい。

 それのほうが、無意味に店にいなくてもいいので、合理的でしょ? とのこと。

 ・・・でも、私は、ある種の不合理は、結果的に合理的な帰結を生むと思う。

 いるべき時間に店にいなきゃ、それじゃあ、お客さんとの信頼関係が崩壊すると思った。

 実際、多くの客さんが、その人の店に居心地の悪さを覚え、私の店に流れてきている。

 本人は、大幅なお客さん減に、首を傾げるのみだろう。

 でも、ライバルの自殺点による、そんな、私の店への集客も、私の美学に反するので、その人にやんわりと注意しようとも思うのだが、そもそもが、彼の店の衰退は、ビッチな彼女を作ったことにはじまるので、

 私は、注意するのも野暮にも思えるので、彼への発言は控えるのだった・・・。

                                                       (2013/09/25)


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