☆「今夜はレイトショーで映画を見るぞ!」と決めた日に限って残業となるのが、マーフィーの法則(古い)^^;
本当は、一人で「もしドラ」でも見ようかと思っていたのだが、午後の八時半までの残業で、その予定時刻には間に合わなかった。
ならば、午後九時過ぎの「プリンセス・トヨトミ」を見るかと、その作品を見たいと言っていたババァ(母親)に電話して、「行くか?」と問うと、「明日は早いので行かない」とのこと。
全然関係ないけど、昔、アミダ婆がタケちゃんマンと戦うときに、「これでもババァの端くれ・・・」と言っていたのは、いまだに笑えるセリフだ。
「これでも女優の端くれ」とか言うのなら分かるが、「ババァ」と言う、何のステイタスにもならないものに属していることを標榜しているのが笑える^^
それならばと、彼女に電話し、「午後10時前からの『パラダイス・キス』を観に行くか?」と問うと、
「イク、イク、イッちゃう!!」とのことで、<ワーナーマイカル日の出>の駐車場で落ち合いました。
また、この間みたいに、映画館に客が二人きりならば嫌だなぁと思っていたら、今回はお客さん、たくさんいましたよ^^v
◇
結論から言うと、かなり楽しんだ。
幼い頃より勉強一筋に励んでいた受験期の女子高生が、ひょんなことからファッションの世界と巡りあい、その世界に誘ってくれた男と魅かれあっていく物語。
主人公がモデルにスカウトされた、服飾系の学校の卒業ファッションショー・・・、
そこで開花した主人公のモデルの才能と、パリに旅立ったデザイナーとの再会・・・、
二つのクライマックスがあるが、その両方でも、私、ちゃんとホロリとした。
最初に配給のワーナーブラザースのロゴが出てくるので、この作品は世界でも配給されるのかな、と身構えていたので、
ロケ撮影は見事なれど、セットでの演技シーンになると、とたんに、韓国の「トレンディドラマ」でも見ているようなちゃちさが感じられて恥ずかしかった。
特に、普段の生活では中々見られないような、向井理演じるデザイナーのファッションを見ていると、なんか、服装だけ浮いていて気恥ずかしく、また、丸顔なので帽子は似合っていなかった。
もともと、向井理はイケメンじゃないから、これを「イケメン」で通すのは「無理を通せば道理が引っ込む」みたいだった^^;
おそらく、世の中の女の子は、デートのときに、今回の向井理のような服装で来られたら、「ドン引き」だろう^^;
だけども、エンディングでのヒロインとの再会の時は、「よそいき」臭が消えて、帽子もかぶっておらず、肩の力の抜けた、爽やかな好青年に変貌していたのが良かった。
また、アトリエも、学生時代の地下から、窓からの風が爽やかなアップフロアーへと変わっていたのも、作り手の思惑だったらなかなかのものである。
話を戻す。
で、ワーナーブラザース配給から危惧された世界で見られるときの絵作りの恥ずかしさは、それでも、見ていたら、すぐになくなった。
特に、女装の男性イザベラ(五十嵐隼士)が出てくるのだが、このような役柄は得てして、どうしても違和感を生み、作品の質を低下させるものだが、この作品では「男には見えるが、可愛くもある」と言う説得力ある女装の方であった。
・・・ちなみに、私、日本人の女なのに「イザベラ」を名乗る女と20年前につきあっていました。
美人なのに、目が<ジャバ・ザ・ハット>みたいな女でした^^;
◇
・・・でも、違う問題が起きた。
話の運びである。
なんか非常に「ご都合主義」と言うか、それ以前の描写不足が酷いのである。
何に起因するかと言うと、ヒロインの性格である。
よく分からない性格で、優柔不断でありつつも、ツッコミは欠かさず、情に脆くも気は強く、ツンケンしているが肝も据わっていて、男っぽい点もあるのだ。
作品の作り手が、アトリエでなんか話をさせたい、ラブホテルでいざこざを描きたい、教室で困らせたい、と思うと、そこに主人公は押し込められて、その場・その場で、作り手が恣意的に主人公の性格を改竄させているので、主人公の性格がワケ分からなくなっているのだ。
また、その場・その場をつなぐエピソードが欠けているので、物語は「都合良く」「飛び飛び」で、ダイジェスト作品のようなおもむきになっていた。
その様な不備が、ほとんど、向井理演じるジョージのセリフ「お前の意思はどこにある?」などで処理されてしまうのも、納得が難しい。
ヒロイン・ゆかり役の北川景子は、可愛いけど、高校生役はギリギリだった・・・。
物語の序盤で髪型を変えて可愛くなったのはドキドキしたが、メイクも濃くなり、次第に可愛いのだが、北川景子らしさが消えていったので、私は、「何が本来の北川景子の魅力なのか?」と哲学的なことを考えてしまった。
◇
中盤で、色とりどりのファッションに生きるジョージに、ゆかりが「この制服こそ、私のプライド」と、勉強一筋に生きてきた結果の名門校の制服を誇るが、その後、多彩なファッションの世界に魅了される。
だが、ゆかりがモデルとして大成し、ニューヨークで再会したジョージは、紺ブレの制服みたいのを着ている。
そこが、二人の「折り合い」、・・・うん、「折り愛」のポイントみたいで良かったな^^
私としては、モデルとして大成したゆかりが、ニューヨークで、「アムロがサイド6で親父に再会したような」シチュエーションでジョージと再会した方が、続編の可能性を持てたと思うのだが・・・^^;
(2011/06/08)
本当は、一人で「もしドラ」でも見ようかと思っていたのだが、午後の八時半までの残業で、その予定時刻には間に合わなかった。
ならば、午後九時過ぎの「プリンセス・トヨトミ」を見るかと、その作品を見たいと言っていたババァ(母親)に電話して、「行くか?」と問うと、「明日は早いので行かない」とのこと。
全然関係ないけど、昔、アミダ婆がタケちゃんマンと戦うときに、「これでもババァの端くれ・・・」と言っていたのは、いまだに笑えるセリフだ。
「これでも女優の端くれ」とか言うのなら分かるが、「ババァ」と言う、何のステイタスにもならないものに属していることを標榜しているのが笑える^^
それならばと、彼女に電話し、「午後10時前からの『パラダイス・キス』を観に行くか?」と問うと、
「イク、イク、イッちゃう!!」とのことで、<ワーナーマイカル日の出>の駐車場で落ち合いました。
また、この間みたいに、映画館に客が二人きりならば嫌だなぁと思っていたら、今回はお客さん、たくさんいましたよ^^v
◇
結論から言うと、かなり楽しんだ。
幼い頃より勉強一筋に励んでいた受験期の女子高生が、ひょんなことからファッションの世界と巡りあい、その世界に誘ってくれた男と魅かれあっていく物語。
主人公がモデルにスカウトされた、服飾系の学校の卒業ファッションショー・・・、
そこで開花した主人公のモデルの才能と、パリに旅立ったデザイナーとの再会・・・、
二つのクライマックスがあるが、その両方でも、私、ちゃんとホロリとした。
最初に配給のワーナーブラザースのロゴが出てくるので、この作品は世界でも配給されるのかな、と身構えていたので、
ロケ撮影は見事なれど、セットでの演技シーンになると、とたんに、韓国の「トレンディドラマ」でも見ているようなちゃちさが感じられて恥ずかしかった。
特に、普段の生活では中々見られないような、向井理演じるデザイナーのファッションを見ていると、なんか、服装だけ浮いていて気恥ずかしく、また、丸顔なので帽子は似合っていなかった。
もともと、向井理はイケメンじゃないから、これを「イケメン」で通すのは「無理を通せば道理が引っ込む」みたいだった^^;
おそらく、世の中の女の子は、デートのときに、今回の向井理のような服装で来られたら、「ドン引き」だろう^^;
だけども、エンディングでのヒロインとの再会の時は、「よそいき」臭が消えて、帽子もかぶっておらず、肩の力の抜けた、爽やかな好青年に変貌していたのが良かった。
また、アトリエも、学生時代の地下から、窓からの風が爽やかなアップフロアーへと変わっていたのも、作り手の思惑だったらなかなかのものである。
話を戻す。
で、ワーナーブラザース配給から危惧された世界で見られるときの絵作りの恥ずかしさは、それでも、見ていたら、すぐになくなった。
特に、女装の男性イザベラ(五十嵐隼士)が出てくるのだが、このような役柄は得てして、どうしても違和感を生み、作品の質を低下させるものだが、この作品では「男には見えるが、可愛くもある」と言う説得力ある女装の方であった。
・・・ちなみに、私、日本人の女なのに「イザベラ」を名乗る女と20年前につきあっていました。
美人なのに、目が<ジャバ・ザ・ハット>みたいな女でした^^;
◇
・・・でも、違う問題が起きた。
話の運びである。
なんか非常に「ご都合主義」と言うか、それ以前の描写不足が酷いのである。
何に起因するかと言うと、ヒロインの性格である。
よく分からない性格で、優柔不断でありつつも、ツッコミは欠かさず、情に脆くも気は強く、ツンケンしているが肝も据わっていて、男っぽい点もあるのだ。
作品の作り手が、アトリエでなんか話をさせたい、ラブホテルでいざこざを描きたい、教室で困らせたい、と思うと、そこに主人公は押し込められて、その場・その場で、作り手が恣意的に主人公の性格を改竄させているので、主人公の性格がワケ分からなくなっているのだ。
また、その場・その場をつなぐエピソードが欠けているので、物語は「都合良く」「飛び飛び」で、ダイジェスト作品のようなおもむきになっていた。
その様な不備が、ほとんど、向井理演じるジョージのセリフ「お前の意思はどこにある?」などで処理されてしまうのも、納得が難しい。
ヒロイン・ゆかり役の北川景子は、可愛いけど、高校生役はギリギリだった・・・。
物語の序盤で髪型を変えて可愛くなったのはドキドキしたが、メイクも濃くなり、次第に可愛いのだが、北川景子らしさが消えていったので、私は、「何が本来の北川景子の魅力なのか?」と哲学的なことを考えてしまった。
◇
中盤で、色とりどりのファッションに生きるジョージに、ゆかりが「この制服こそ、私のプライド」と、勉強一筋に生きてきた結果の名門校の制服を誇るが、その後、多彩なファッションの世界に魅了される。
だが、ゆかりがモデルとして大成し、ニューヨークで再会したジョージは、紺ブレの制服みたいのを着ている。
そこが、二人の「折り合い」、・・・うん、「折り愛」のポイントみたいで良かったな^^
私としては、モデルとして大成したゆかりが、ニューヨークで、「アムロがサイド6で親父に再会したような」シチュエーションでジョージと再会した方が、続編の可能性を持てたと思うのだが・・・^^;
(2011/06/08)