☆こりゃ、面白かった!
ウッディ・アレンらしい、予算は大きいのだろうが、その中で、軽妙で小粋な語りぐちの傑作でした。
と言うほど、ウッディ・アレンの作品を見てないのだか、よく見る方は「また、このパターンか」とか思うのかな?
私には新鮮でした。
ローマを舞台に 四つの物語と、その派生エピソードが平行して語られる。
平々凡々なイタリア人中年家庭を襲った、突然のマスコミ人気!
建築家を目指す青年の同棲相手との間に割って入ってくるアメリカ人の女優の卵と、男女間の現実を解き続けるボールドウィン(^_^;)
ドラマチックにトレビの泉の前で出会ったイタリア人男性と米国人女性が婚約に至り、挨拶に来たアメリカ人夫婦と、イタリア人夫婦の間で巻き起こった過激な歌劇。
ローマでの成功を夢見て上京した新婚夫婦を襲う、それぞれコールガールと、人気俳優の誘惑。
これらの分割されたエピソードは、最終的に一つにまとまるなんてことはない。
だけど、何とも言えない柔らかくもクールな視点が(例えば、ノリで恋人以外の異性とやっちゃう、とか)、ラテン系で、ローマという都市を主人公に描いているのかなと感じた。
多種の階層をメインの人物に据えているので、ローマの有名観光地や、作り手の想うローマチックな土地を縦横無尽に巡ってくれる。
私は時に、物語を追うよりも、街並みを見るのに夢中になった。
私の経営している店はナポリの大衆店をイメージしているのだが、同じイタリアとして、ローマの雰囲気も勉強になるのだ。
なかなか豪華キャストであり、各所にシュールな展開があるのだが、
私の気に入ったのが、彼女がいながら「JUNO」に夢中になった「フェイスブック創業者」に、背後霊のように連れ添い、恋愛の危機を訴えつつ、それを楽しむ「若いときはジャック・ライアン」である。
アレック・ボールドウィン・・・、若いときはかっちょ良かったけど、今もいいね!
「恋するベーカリー」「ロック・オブ・エイジズ」と、歳相応にいい^^
そう、背後霊のようなボールドウィンや、意味不明に人気が出てパパラッチに追われる『ナイト・オン・ザ・プラネット』での「ローマのタクシードライバー」の話も、ベケットやイヨネスコの戯曲のような不条理さで良かった。
ウッディ・アレンのクスクス笑いを誘発する演技と、シャワー室のオペラ歌手のエピソードも良かったが、
何よりも、田舎の女教師役のアレッサンドラ・マストロナルディ(ゴメン。重要な役なのに写真がない・・・)と、セレブ娼婦役のペネロペ・クルスの対比(繊細と豪快)が面白かった。
ああ、楽しかった、ローマを堪能しましたよ^^
(2013/07/04)
ウッディ・アレンらしい、予算は大きいのだろうが、その中で、軽妙で小粋な語りぐちの傑作でした。
と言うほど、ウッディ・アレンの作品を見てないのだか、よく見る方は「また、このパターンか」とか思うのかな?
私には新鮮でした。
ローマを舞台に 四つの物語と、その派生エピソードが平行して語られる。
平々凡々なイタリア人中年家庭を襲った、突然のマスコミ人気!
建築家を目指す青年の同棲相手との間に割って入ってくるアメリカ人の女優の卵と、男女間の現実を解き続けるボールドウィン(^_^;)
ドラマチックにトレビの泉の前で出会ったイタリア人男性と米国人女性が婚約に至り、挨拶に来たアメリカ人夫婦と、イタリア人夫婦の間で巻き起こった過激な歌劇。
ローマでの成功を夢見て上京した新婚夫婦を襲う、それぞれコールガールと、人気俳優の誘惑。
これらの分割されたエピソードは、最終的に一つにまとまるなんてことはない。
だけど、何とも言えない柔らかくもクールな視点が(例えば、ノリで恋人以外の異性とやっちゃう、とか)、ラテン系で、ローマという都市を主人公に描いているのかなと感じた。
多種の階層をメインの人物に据えているので、ローマの有名観光地や、作り手の想うローマチックな土地を縦横無尽に巡ってくれる。
私は時に、物語を追うよりも、街並みを見るのに夢中になった。
私の経営している店はナポリの大衆店をイメージしているのだが、同じイタリアとして、ローマの雰囲気も勉強になるのだ。
なかなか豪華キャストであり、各所にシュールな展開があるのだが、
私の気に入ったのが、彼女がいながら「JUNO」に夢中になった「フェイスブック創業者」に、背後霊のように連れ添い、恋愛の危機を訴えつつ、それを楽しむ「若いときはジャック・ライアン」である。
アレック・ボールドウィン・・・、若いときはかっちょ良かったけど、今もいいね!
「恋するベーカリー」「ロック・オブ・エイジズ」と、歳相応にいい^^
そう、背後霊のようなボールドウィンや、意味不明に人気が出てパパラッチに追われる『ナイト・オン・ザ・プラネット』での「ローマのタクシードライバー」の話も、ベケットやイヨネスコの戯曲のような不条理さで良かった。
ウッディ・アレンのクスクス笑いを誘発する演技と、シャワー室のオペラ歌手のエピソードも良かったが、
何よりも、田舎の女教師役のアレッサンドラ・マストロナルディ(ゴメン。重要な役なのに写真がない・・・)と、セレブ娼婦役のペネロペ・クルスの対比(繊細と豪快)が面白かった。
ああ、楽しかった、ローマを堪能しましたよ^^
(2013/07/04)