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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[外間守善先生、逝く・・・]

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☆朝・・・、私はせっかちなので、とても早くに出社するのだが、その駐車場で産経新聞を読んでいて、とある記事に目がとまり、「ああ・・・」とうな垂れた。

 大学時代、ゼミでお世話になった法政大学の外間守善先生の訃報だった。

   

 人は逝ってしまうのだな、と、当たり前のことを思った。

 ニライカナイでのんびり過ごすのかな。

 今、ふと思い出したのだけど、外間先生は話し方の非常に上品な方で、言語学の講義で、発音について語るとき、「のどちんこ」という言葉を使用しなくては説明できない時でも、けして、その言葉を使わず、「口蓋垂(こうがいすい)」と言い続けていました。

   ◇

 (転載)

   ☆1991年11月25日(月)

 バイト仕事を終え、学校へ。沖縄文学研究所へ。しばらく勉強していると、星名さんが来た。彼女とゼミ発表についてのおしゃべり。僕の発表は、「沖縄のオモロの時代から、その政治、世界観(神概念)、農耕、祭りを考えていく中で、古来の日本神道の影響を見てゆき、大嘗祭の秘儀へと話を運んでいく」という壮大な展開だ。書けば書くほど、書き足りなくて、どんどん字数が増えていく。あまりの多さに星名さんも広瀬君も辟易している。しかし、頭の中で結論の構想が出来てきた。

   ☆1991年11月26日(火)

 ・・・仕事を休んでしまった。どうにか、少ない字数(枚数)の中に、多くの内容を込めなくてはならない。星名さんや広瀬君がうるさいのだ。しかし、バイトばっかで、こんなにもの他の学生との触れ合いは久しくなかった。学食で広瀬君と食事。大味で不味いハンバーグ定食ながらも友人と食すものはうまい。ここ数日間、頭をフル回転させているような気がする。図書館で前に座っていた人妻(学生なのだが結婚指輪)・・・、僕の前で、わざとに不自然にプリントを上下させる。プリントの裏面には、名前とテル番号が書いてある。僕に誘いをかけているのか?

   ☆1991年11月27日(水)

 昨夜は徹夜でゼミ発表の草稿の清書。とりあえず書き終わると、AM5時、さすがにまたもバイトを休んでしまう。丸井に11・12・1月分のローンを払い、家賃を下ろすと、第一勧銀の自分の定期預金からの借金もあり、今月稼いだ14万円、プラマイ0と消える。昨日と今日、仕事休んでしまったのは、後々、大きな悪影響を生むだろう・・・。さあ、ゼミ発表だっ! 僕が2時に学校に着くと、広瀬君は来ていたが、星名さんがまだだった。どうした星名!? で、星名さんが遅れてきたと思ったら、今度は広瀬君の作業が進まない。どうした広瀬!? ともあれ、原稿をプリントし、三人でホッと一安心し、コーヒーを飲む。さて、発表! そして外間守善先生との問答、緊張しながらも言いたいことは言えた。終わった後に、半澤さんが、僕の発表に対し、「力作じゃん」と肩を叩いてくれて、それがメチャ嬉しかった。

   ◇

 私は、このゼミ発表では、内容を全文プリントし配ったんだけど、概要しか語るつもりはなかった。

 しかし、外間先生が「全部読みなさい!」と、ちょっと固い口調で促したのです。

 私は、「やべぇ、ひよっこの私が、大風呂敷広げたテーマで書いたので、先生、怒っているんじゃないか?」とビビリつつ、30分近く、自分の書いた原稿を読み上げたのです・・・。

 この時の、外間先生の真意は、今もって分かりません。

 私は、この翌年、ニュージーランドに一年間 ワーキングホリデーに行ってしまったのですが、

 外間先生は、私を、翌年のゼミ長に指名しようとしていたようで、

 新学期、私の姿がゼミに見えないと、「ミドラン君の姿が見えないが、どうしたんだ?」と、上記文中に出てくる星名さんや広瀬君、半澤さんに聞きまわっていたとのこと。

 誠に申し訳なかった。

 このブログの右上にある、ブログ内検索で「外間先生」と打ち込むと、このブログ内の、外間先生の名が出てくるエントリーがたくさん読めると思いますよ^^(批判もあり)

   ◇

  ひたすらにご冥福を祈ります。

沖縄の歴史と文化 (中公新書)外間 守善中央公論社

                                            (2012/11/22)

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