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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[小説『ジョジョの奇妙な冒険 <The Planet Of Carz> ≪11≫』]

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☆  『ジョジョの奇妙な冒険 <The Planet Of Carz> ≪11≫』

     ▽謎の宇宙ゴミ(その11)

 タケモトは話し続ける。

「簡単に言うと、僕のスタンド<オクトパス・ガーデン>は、多元宇宙を行き交うことが出来る能力なんです。ジャクソン船長が、亜空間に潜行できるとのことですが、僕の能力に比べたら、あまりにも『貧弱・貧弱ゥ!』ですね」

「ほぉ」と、ジャクソンはタバコに火を点けた。

「僕にとっての亜空間は、ただの通り道に過ぎないんですよね。この宇宙での旅が始まってからも、僕は、より良き可能性を求めて、何度もスタンドを使っています」

「多元宇宙の異世界を見て回っている、と言うことだね?」とロッキュー。

「ええ、この世界が、一番、作戦の展開が安定しているようですよ^^」

「・・・にわかに、信じられないなぁ」と、ジャクソンが呟く。

「じゃあ、ささやかに、ジャクソン船長を驚かせましょう。・・・ジャクソン船長、今、タバコを吸ってますが、灰皿を見てください」

 ジャクソンは灰皿を見た。

     

 ・・・そこには葉巻の吸殻が置かれていた。

「僕は、たびたび、多元宇宙で、葉巻を吸うジャクソン船長と、今、私の目の前のジャクソン船長を『変換』していたのですよ^^」

 確かに、このシリーズの中では、ジャクソンがタバコを吸っていたと思うと、次の回では葉巻を吸っていたりと整合性がなかった。

 それは、この小説を書いているミッドナイト・蘭がいい加減なのではなく、タケモト技師のスタンドを用いたいたずらだったのだ!

 いや、本当は、ミッドナイト・蘭の、記述上のうっかりミスなのだが、そもそもがいきあたりばったりに書いているので、それを作品の展開に活かした高等物語構築妄想テクニックでもあった!

「ブラボー! ブラボー!」

     

 地球からロッキューが快哉を叫んだ。「ははは…、しかし、君のスタンドは、亜空間に留まることは出来ないだろう?」

「ええ」

「ジャクソン船長の能力は、数十メートルのスケールのものを、こうしてずーっと具現化し続けられて、しかも、いざとなったら、亜空間に逃げられると言う優れものだ。スタンドに優劣はない。構成因子の強弱に過ぎないんだよ」

「そうですね・・・」とタケモトは清々しい顔で言った。「僕のスタンドは、所詮、他のパラレルワールドに行けるといっても、オクトパスの足の数だけ、八つの世界にしかいけないんです。時間も、この世界の時間の流れとほぼ一緒・・・。とある世界で、<ヴァレンタイン永世大統領>と言う人物に会った。その人は、多くの多元宇宙で120年前に死んだ人なんだけど、僕のいける一つの世界では、齢150歳で生きていて、・・・彼は、ほぼ無限の多次元宇宙を行き来できるんですよ・・・」

     

「ほお、そんな化け物が、この世界に来て欲しくはないなぁ^^;」とロッキュー。

「・・・もう、充分 生きたし、後はゆっくりと余生を過ごすよ・・・、と、ヴァレンタインは言ってましたよ・・・」

   ◇

 次回、いよいよ、ロッキュー・アイオーによって、「謎の物体<カーズ>殲滅作戦」の全容が明かされる!!!

                                      (To be continued 2012/10/23)

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