☆ 『ジョジョの奇妙な冒険 <The Planet Of Carz> ≪9≫』
▽謎の宇宙ゴミ(その9)
タケモトが「亜空間」という言葉にこだわったのには理由があるのだが、それは後から分かることだ・・・。
今は、ジャクソンの話を聞こう。
「俺のスタンドのビジュアルを見て、ロッキュー・アイオー氏が、<イエロー・サブマリン>と言うスタンド名を付けてくれたんだ。しかしなぁ・・・」
ジャクソンは、ロッキュー・アイオーと交信状態にあるロボット・クラウドの方を見た。
映像通信は出来ていないはずだが、相づちのようにロッキュー・アイオーが話し始めた。
「いやはや、ジャクソンのスタンドは、レアなビークル(乗り物)系だったのだが、そのビジュアルイメージの貧困さたるや! サブマリンのイメージであることは分かったのだが、折角のスタンドなのに、そのまま海に潜っても、亜空間に入っても、水に溺れたり、エーテルに押し潰されたり、何の意味ももてないような外見と状況だった。昔、ボインゴと言うスタンド使いがいたのだが、・・・いや、今もいるんだけど・・・、そのボインゴの描く絵のような、ジャクソンの貧困なイメージの潜水艦であったよ・・・」
オインゴとボインゴ兄弟大冒険 (集英社文庫―コミック版)荒木 飛呂彦集英社
「いやはや、恥ずかしい・・・」とジャクソンは頭を掻いた。「それから、SPW財団で、集中学習がはじまったんだ。俺は、学のない男でなぁ、文字さえ書けなかったんだ。しかし、SPW財団のアカデミーに監禁され、徹底的に学ばされたんだ。もっとも、俺は無職だったから、衣食住に困らないアカデミー生活は悪くなかったが、休みは安息日の日曜だけで、その日曜日も、午前中は教会に行かされる始末だった」
「教会は、スタンド使いとしての道徳観念を養うのに重要なんだわ。ちなみに、SPWアカデミーちゅうんだ。<Stand Power Work Academy>ね」とロッキュー。
「あはは^^」と笑うタケモト。
ジャクソンは、苦虫を噛み潰したような表情で話を続ける。「学んだ期間は4年・・・。最初の3年は、ハイスクールまでの学力をつけられたんだ。なにしろ、俺は、潜水艦には酸素の余剰が必要と言う最低限の知識さえなかったんだ」
「あはは^^ バカだったんですね!」と調子に乗るタケモト。
「うっせぇ! 無知なだけだ」
「いや、それも哀しい・・・^^;」とクラウドのスピーカー。
「・・・・後の一年は、宇宙工学だ。あまりにも短期間だと思われようが、専任の教師12人に代わる代わる学ばされたんだぜ。先生の中に教育系のスタンド使いも混ざっていたみたいだけど、俺は必死だったので、そんなことを気にしている余裕はなかった。一日12時間の勉強だ。休憩時間は、なんか、リラックスカプセルみたいので脳を休ませる仮眠だ。まあ、毎時5分の休憩で不思議と脳疲労は取れたんだけどね」
「ん! なんで、宇宙工学を学んだんですか?」
タケモトが、当然の疑問を発す。
「んふふ・・・、それはな^^」とジャクソン船長。
「んふふふふ・・・」と、クラウドの受信スピーカーからのアイキューの笑い声。
◇
・・・次号! ジャクソンのスタンドが明らかに!!!
(To be continued 2012/10/17)
▽謎の宇宙ゴミ(その9)
タケモトが「亜空間」という言葉にこだわったのには理由があるのだが、それは後から分かることだ・・・。
今は、ジャクソンの話を聞こう。
「俺のスタンドのビジュアルを見て、ロッキュー・アイオー氏が、<イエロー・サブマリン>と言うスタンド名を付けてくれたんだ。しかしなぁ・・・」
ジャクソンは、ロッキュー・アイオーと交信状態にあるロボット・クラウドの方を見た。
映像通信は出来ていないはずだが、相づちのようにロッキュー・アイオーが話し始めた。
「いやはや、ジャクソンのスタンドは、レアなビークル(乗り物)系だったのだが、そのビジュアルイメージの貧困さたるや! サブマリンのイメージであることは分かったのだが、折角のスタンドなのに、そのまま海に潜っても、亜空間に入っても、水に溺れたり、エーテルに押し潰されたり、何の意味ももてないような外見と状況だった。昔、ボインゴと言うスタンド使いがいたのだが、・・・いや、今もいるんだけど・・・、そのボインゴの描く絵のような、ジャクソンの貧困なイメージの潜水艦であったよ・・・」
オインゴとボインゴ兄弟大冒険 (集英社文庫―コミック版)荒木 飛呂彦集英社
「いやはや、恥ずかしい・・・」とジャクソンは頭を掻いた。「それから、SPW財団で、集中学習がはじまったんだ。俺は、学のない男でなぁ、文字さえ書けなかったんだ。しかし、SPW財団のアカデミーに監禁され、徹底的に学ばされたんだ。もっとも、俺は無職だったから、衣食住に困らないアカデミー生活は悪くなかったが、休みは安息日の日曜だけで、その日曜日も、午前中は教会に行かされる始末だった」
「教会は、スタンド使いとしての道徳観念を養うのに重要なんだわ。ちなみに、SPWアカデミーちゅうんだ。<Stand Power Work Academy>ね」とロッキュー。
「あはは^^」と笑うタケモト。
ジャクソンは、苦虫を噛み潰したような表情で話を続ける。「学んだ期間は4年・・・。最初の3年は、ハイスクールまでの学力をつけられたんだ。なにしろ、俺は、潜水艦には酸素の余剰が必要と言う最低限の知識さえなかったんだ」
「あはは^^ バカだったんですね!」と調子に乗るタケモト。
「うっせぇ! 無知なだけだ」
「いや、それも哀しい・・・^^;」とクラウドのスピーカー。
「・・・・後の一年は、宇宙工学だ。あまりにも短期間だと思われようが、専任の教師12人に代わる代わる学ばされたんだぜ。先生の中に教育系のスタンド使いも混ざっていたみたいだけど、俺は必死だったので、そんなことを気にしている余裕はなかった。一日12時間の勉強だ。休憩時間は、なんか、リラックスカプセルみたいので脳を休ませる仮眠だ。まあ、毎時5分の休憩で不思議と脳疲労は取れたんだけどね」
「ん! なんで、宇宙工学を学んだんですか?」
タケモトが、当然の疑問を発す。
「んふふ・・・、それはな^^」とジャクソン船長。
「んふふふふ・・・」と、クラウドの受信スピーカーからのアイキューの笑い声。
◇
・・・次号! ジャクソンのスタンドが明らかに!!!
(To be continued 2012/10/17)