☆ 『ジョジョの奇妙な冒険 <The Planet Of Carz> ≪7≫』
▽謎の宇宙ゴミ(その7)
・・・さて、で、そのカーズが、スタンド使いにならなかった理由だが・・・。
タケモトとともに、ロボットのクラウドさえも、ジャクソンの声に、真剣に耳を傾けている印象だ。
「説明しにくいのだが、カーズが、かつて生きていた時代(ローマ帝国時代)には、スタンド能力は、カーズら<柱の一族>の身体能力を超えるレベルの力を発揮できなかったのだと思う」
「ん? どういう意味ですか」
「スタンドとは精神力で、精神力を形作るものの一つに想像力・認識力がある」
「ええ」
タケモトは、ジャクソンが面白いことを話し始めたので身を乗り出した。
「おいおい、あまり近づくな^^; 葉巻の煙がかかるぞ^^ ・・・つまり、スタンド能力を発揮するにも、使用する者の想像力が必要だと言うことだ。当時はイメージが追いつかなかったと言うことだ」
「ますます分かりませんよ^^;」
「例えば、隣町に早くに行きたいとするだろ? 方法として、歩く・走る・駕篭・馬・バイク・車・バス・電車・ヘリコプター・飛行機・テレポテーションがあったとする。当時の人間は、せいぜい、馬までの認識しかない。それ以上の想像が出来ないのだ。そして、馬程度のスピードを発揮するスタンド能力ならば、<柱の一族>の能力には到底 及ばない」
「おお!」
「カーズたちは頭もいいが、あまりにも身体能力に優れていた。故に、あまりにもの身体能力の発達があるからこそ、却って、<弓と矢>の力を必要としなかったのだな。<弓と矢>が、自分らが考えていた以上の能力を発現させ得る物だとは、さすがの一族も考え及ばなかったのだと思う」
「・・・つまり、奴らが考えた<弓と矢>の使い道は、自分らには及ばずとも、人間の能力を向上させる程度の使い道だったと・・・」
その時、クラウドのスピーカーから、声が響いた。
「ブラボー! ブラボー! パチパチパチ(拍手の音)」
<ロッキュー・アイオー>であった。
「話を盗み聞きさせてもらっちゃったよ^^ ジャクソン船長、イイ線いってるよ! SPW財団の見解も、そんな感じだ。なんとね、<弓と矢>は、<石仮面>のはるか前に作られていたものなんだよ。炭素測定法で調べたら、500年ほどの製造した年代の開きがある。つまり、<柱の一族>は、奴隷として人を強化しても、死ぬ可能性の多い<弓と矢>よりも、確実に吸血鬼に変貌させる<石仮面>のほうを重宝してたわけだね」
「えっ?」とタケモトが言う。「でも、<石仮面>は、その儀式の時、生贄の生き血を必要するから、結局、引き換えに命が必要だと思いますけど・・・?」
「ああ、それは、<石仮面>を手にしたアステカの民が、<石仮面>を神聖化し、儀式としただけだ。本来の<石仮面>は、変身する者の身体を多少 傷つけ、そこから流れ出た血で持って起動するわけだから、無駄な死体が出ることはないよ」
「おお!」
「ところで、ジャクソン船長」と、ロッキューは、クラウドのスピーカーから言った。「先ほどの話の、『スタンド能力を発揮するにも、使用する者の想像力が必要だ』と言う主張は、君自身のスタンド発現のプロセスにも似ているよね^^」
「それは言わないで下さいよ^^;」と、ジャクソンは、苦笑いしながら、葉巻をトレイにこすり付けた。
「いや、そろそろ、タケモト技師にも、君の能力について説明しなくちゃならないときが来たようだ・・・。もちろん、タケモト技師の能力も、ジャクソン船長に知って頂く」
(To be continued 2012/10/12)
▽謎の宇宙ゴミ(その7)
・・・さて、で、そのカーズが、スタンド使いにならなかった理由だが・・・。
タケモトとともに、ロボットのクラウドさえも、ジャクソンの声に、真剣に耳を傾けている印象だ。
「説明しにくいのだが、カーズが、かつて生きていた時代(ローマ帝国時代)には、スタンド能力は、カーズら<柱の一族>の身体能力を超えるレベルの力を発揮できなかったのだと思う」
「ん? どういう意味ですか」
「スタンドとは精神力で、精神力を形作るものの一つに想像力・認識力がある」
「ええ」
タケモトは、ジャクソンが面白いことを話し始めたので身を乗り出した。
「おいおい、あまり近づくな^^; 葉巻の煙がかかるぞ^^ ・・・つまり、スタンド能力を発揮するにも、使用する者の想像力が必要だと言うことだ。当時はイメージが追いつかなかったと言うことだ」
「ますます分かりませんよ^^;」
「例えば、隣町に早くに行きたいとするだろ? 方法として、歩く・走る・駕篭・馬・バイク・車・バス・電車・ヘリコプター・飛行機・テレポテーションがあったとする。当時の人間は、せいぜい、馬までの認識しかない。それ以上の想像が出来ないのだ。そして、馬程度のスピードを発揮するスタンド能力ならば、<柱の一族>の能力には到底 及ばない」
「おお!」
「カーズたちは頭もいいが、あまりにも身体能力に優れていた。故に、あまりにもの身体能力の発達があるからこそ、却って、<弓と矢>の力を必要としなかったのだな。<弓と矢>が、自分らが考えていた以上の能力を発現させ得る物だとは、さすがの一族も考え及ばなかったのだと思う」
「・・・つまり、奴らが考えた<弓と矢>の使い道は、自分らには及ばずとも、人間の能力を向上させる程度の使い道だったと・・・」
その時、クラウドのスピーカーから、声が響いた。
「ブラボー! ブラボー! パチパチパチ(拍手の音)」
<ロッキュー・アイオー>であった。
「話を盗み聞きさせてもらっちゃったよ^^ ジャクソン船長、イイ線いってるよ! SPW財団の見解も、そんな感じだ。なんとね、<弓と矢>は、<石仮面>のはるか前に作られていたものなんだよ。炭素測定法で調べたら、500年ほどの製造した年代の開きがある。つまり、<柱の一族>は、奴隷として人を強化しても、死ぬ可能性の多い<弓と矢>よりも、確実に吸血鬼に変貌させる<石仮面>のほうを重宝してたわけだね」
「えっ?」とタケモトが言う。「でも、<石仮面>は、その儀式の時、生贄の生き血を必要するから、結局、引き換えに命が必要だと思いますけど・・・?」
「ああ、それは、<石仮面>を手にしたアステカの民が、<石仮面>を神聖化し、儀式としただけだ。本来の<石仮面>は、変身する者の身体を多少 傷つけ、そこから流れ出た血で持って起動するわけだから、無駄な死体が出ることはないよ」
「おお!」
「ところで、ジャクソン船長」と、ロッキューは、クラウドのスピーカーから言った。「先ほどの話の、『スタンド能力を発揮するにも、使用する者の想像力が必要だ』と言う主張は、君自身のスタンド発現のプロセスにも似ているよね^^」
「それは言わないで下さいよ^^;」と、ジャクソンは、苦笑いしながら、葉巻をトレイにこすり付けた。
「いや、そろそろ、タケモト技師にも、君の能力について説明しなくちゃならないときが来たようだ・・・。もちろん、タケモト技師の能力も、ジャクソン船長に知って頂く」
(To be continued 2012/10/12)