Quantcast
Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3482

[言葉を愚弄するリーダー(1:プロローグ)]

$
0
0
☆かつて、私が小学校の低学年の頃だ。

 高学年にもなると各クラスで野球チームを作ったりしたものだが、低学年ではそんな発想はない。

 放課後の校庭で、友達と集まって、拙くも、人数足らずで野球をしたりしていた。

 そこへ、高学年の「テルちゃん」とか言うヤツがリーダーしているチームが、私たちと同学年くらいのヤツらを率いてやってきた。

 30年以上前なのに、今だに、そのチーム名を覚えている。

 「ピンクパンサー」と言う名前だった(その頃、ピーター・セラーズ主演の同名映画シリーズが流行っていた)。

 で、私たちと試合をすることになった。

 それが酷かった。

 その高学年の「テルちゃん」が、相手チームのリーダーなのに審判になり、

 自分のチームに有利な判定ばかりするのだ。

 例えば、相手の打者が見送り三振したのに、「今のはボール!」としたり、

 スリーバント失敗を、「今のはスイングしてたからファール!」としたり、

 私たちは、子供ながらに、その「テルちゃん」と言う人間の人格を、まざまざと見透かせた・・・。

 で、あまりにもそんなことを繰り返すので、私たちは文句を言い、その文句の中で、私は「メチャクチャなチームだ・・・!」と言った。

 すると、その「テルちゃん」は言うのだ。

   「俺の文句を言うのならいいが、チームの悪口は許さないぞ!」

 他の仲間は分からなかったが、私は、その言葉に、凄まじく白けた、白けきった。

 子供なので、その状況がどんな異常な言動に振り回されていたかを理屈では語れなかったのだが、

 その、一見 ちょいとカッコ良いセリフが、その「テルちゃん」の行動と著しくかけ離れている事は、どうしようもなく理解できた。

 「テルちゃん」つーのは、その前段階がどうあれ、そんなセリフを言って、あたかも、自分個人のエゴではなく、チーム全体のことを考えていると、チームのみんなから尊敬されたいのだなと思った。

 根本の状況に、なんら正義はないにもかかわらず、だ。

 今の私ならば、そんな「虚飾」は剥ぎ取ってやるのだが、

 その時の私は子供で、現状を論理的に認識できなかった。

 だが、悔しい気持ちは残っていて、30年以上経った今でも、こうして覚えているのだ。

   ◇

 ・・・この[言葉を愚弄するリーダー]シリーズは、続いて、会社でのリーダーの話と、

 そして、次期自民党総裁候補の石原伸晃批判へと話を続けていこうと思っている。

 う〜ん、自民党も、おかしくなってきているなぁ・・・。

                                            (2012/09/17)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3482

Trending Articles