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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『THE GREY 凍える太陽』を観た(短評)]

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☆時間がないので、寸評です。

 ただ、この話、あらすじは簡単だ。

 過去に傷を持つ主人公オットウェイ(リーアム・ニーソン)は、アラスカの石油採掘工場で、現場を脅かす野獣を狙撃する仕事を寡黙にこなしていた。

 そんな折、彼や同僚達を乗せた航空機が、極寒の雪原に墜落する。

 生き残ったのは、オットウェイを含んだ7人。

 広大な雪原で、救援の目途も立たず、マイナス20℃の寒さと、そして、狼の群れからの逃避行を開始するのだった。

 面白い作品だったが、何かが足りなかった。

 それは何だろうと考えるに、作品の主人公らが得る「安楽」がないからだろう。

 ひたすらに、寒さや狼の恐怖を描写しており、この作品は、もちろん、それが肝だった。

 私が言いたいのは、物語的には構わないが、作品的にも「安楽」がないように感じたのだ・・・。

   

 登場人物は、寒さも痛さも、その死に様さえも、リアルに演じてくれている。

 だが、見ていて、どうしても解せない安易な「安楽」はあった。

 ただひたすらの雪山の中で、焚き火だけは容易に用意されるのだった。

 また、一夜を過ごすにしては、薪の量が少ないし、

 メンバーたちは、火から遠ざかり過ぎだ。

 超近づかなきゃ、数時間で凍死だろうよ。

 殺した狼を焚き火で焼きあげるのも早いッッ!!!

 しかし、生き残りのフラグが、最終的には全く機能しないのは面白い。

 例えば、救援GPSなんて、最後の最後に至っても意味を為さない・・・。

 物語は、最後に、狼のリーダーとの「死合い」を覚悟したオットウェイの視線のアップで終わる。

 見終えてすぐに、一緒に見た方との話で、「オットウェイは死ぬのだろう」と結論がついた。

 しかし、今日、仕事をしながらずーっと思ったことは、

     オットウェイはそれでも生き残るんじゃないか?

 と言うことだ。

 自分の感じ方が、昨夜と今朝で、こんなにも変わってしまうのが、我ながら興味深かった^^

                                            (2012/08/28)

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