☆正直、森本敏拓殖大学教授が防衛大臣になったのには驚いた。
この方、保守派の牙城が一つ・産経新聞のオピニオン<正論>のメンバーの1人だからだ。
まあ、前々から、テレビなんかでも重宝されていて、故に、やや保守派といってもマイルドな印象で、
かなり、過激なことを言っているのだが、他の保守派の論客と違って表現がソフトな点もあった。
だから、私などは、「手ぬるい!」などと批判したこともあったが、
これにて、日本の防衛のほうは、まあ、形としては安心できるのではないか。
しかし、民主党政権で、それが成ったのは、民主党のキメラ化が更に進んだ結果とも言える・・・。
自民党ならば、民間人の起用には慎重になったと思う。
◇
硬派な左翼新聞・東京新聞では、こんな記事が載っていた。
《「米軍、沖縄撤退すべき」 96年、自説提言(東京新聞 6/5)》
<自民党政権、民主党政権を通じて政策ブレーンとして重用され、沖縄の米軍基地の重要性を強調してきた森本敏防衛相。だが、過去には「米海兵隊は沖縄から撤退すべきだ」(一九九六年九月十三日朝日新聞朝刊)との見出しで自説を公表していた。
その中で、「普天間飛行場の移設など基地問題の解決には、米海兵隊を国外移転させるしかないのではないか」と提言し、「海兵隊が紛争発生と同時に沖縄から紛争地に投入されるといった作戦がありうるだろうか」との見解を示した。
これは、「沖縄は他の地域より距離的に近く、米軍は迅速な対応が可能」(二〇一〇年防衛白書)とした防衛相の見解と正反対。軍事ジャーナリストの前田哲男氏は「沖縄の人々は過去の言動を知っているだけに今さら森本氏に普天間飛行場の県内移設を求められても反応は冷ややかだろう」。
七月には、墜落事故が相次いだMV22オスプレイが普天間飛行場に配備される。前田氏は「学者としてオスプレイの危険性を承知している分だけ、厳しく追及されるのではないか」と指摘する>
これは、東京新聞、苦しいね。
一生懸命探してきたんだね^^;
鳩山由紀夫のように、三日前の断言を翻し、更に、その三日後にそれを斜めにひっくり返すような言動を続けたら、国民も呆れるだろうが(菅直人の、三週間前の断言を翻し、更に、その三週間後に明後日にひっくり返す、もあるでよ)、
いや、せめて、森本氏の主張が三年前ならば、呆れもするが、15年前のことを指摘されても厳しい。
鳩山のバカを許している沖縄県民(の、左翼に踊らされている一部)が、15年前の主張と違うからと言って、反対意見だから許すことはないが、認めない訳にはいくまい。
前田哲男っちゅうのは、左翼御用達のジャーナリストか?^^;
◇
また、その時代に即応した主張もある。
前年には、阪神・淡路大震災があり、一連のオウム事件があり、 沖縄で同日の間に、米兵隊員の運転車両に母子3人がはねられ死亡する事件と、沖縄米兵による少女暴行事件が起こっている。
フランスによる南太平洋での核実験があり、
その翌年には、中国が核実験をしているし、
ロシア・エリツィンと中国・江沢民の会談もあった。
◇
・・・さて、保守にしても、左翼にしても・・・、
うん、例えば、保守の主張をつきつめて、原理主義的に、あるいはストイックに、あるいは観念的に・・・、突き詰めていくと、表面に立ち現われる現象(主張)が、時に、論敵である左翼と重なってしまうときがあるものだ。
私は、・・・いや、本当のトコは分からないよ^^;
でもね、当時の時代を考えると、森本氏の現実的な思考回路が、日本の「自存自衛」の好機と考えていたとも思える。
保守派の中にも、日本から米軍を追い出せと考えている方々は非常に多い。
主張に使用する言葉も近くなる。
でも、それは、左翼の方の言う「(米軍はおろか、自衛隊さえもなくすような)自存自衛」とはいちじるしく異なる。
左翼の「安楽な平和」は、妄想の中にしかない。
妄想の「自存自衛」の無責任は、多くの女子供を死なすことになるだけだ。
左翼自身が後ろ指を指していた自衛隊に、震災の折、左翼を含む国民の多くが助けられたのは、それが「現実的な帰結」だからだ。
・・・左翼が見習いたいと願う、「永世中立国」のスイスも、「軍隊を持たない国」のコスタリカも、平和を維持するために、武力を持ち続けている・・・。
日本も、それを「見習」わなくちゃいけないな^^
(2012/06/05)
この方、保守派の牙城が一つ・産経新聞のオピニオン<正論>のメンバーの1人だからだ。
まあ、前々から、テレビなんかでも重宝されていて、故に、やや保守派といってもマイルドな印象で、
かなり、過激なことを言っているのだが、他の保守派の論客と違って表現がソフトな点もあった。
だから、私などは、「手ぬるい!」などと批判したこともあったが、
これにて、日本の防衛のほうは、まあ、形としては安心できるのではないか。
しかし、民主党政権で、それが成ったのは、民主党のキメラ化が更に進んだ結果とも言える・・・。
自民党ならば、民間人の起用には慎重になったと思う。
◇
硬派な左翼新聞・東京新聞では、こんな記事が載っていた。
《「米軍、沖縄撤退すべき」 96年、自説提言(東京新聞 6/5)》
<自民党政権、民主党政権を通じて政策ブレーンとして重用され、沖縄の米軍基地の重要性を強調してきた森本敏防衛相。だが、過去には「米海兵隊は沖縄から撤退すべきだ」(一九九六年九月十三日朝日新聞朝刊)との見出しで自説を公表していた。
その中で、「普天間飛行場の移設など基地問題の解決には、米海兵隊を国外移転させるしかないのではないか」と提言し、「海兵隊が紛争発生と同時に沖縄から紛争地に投入されるといった作戦がありうるだろうか」との見解を示した。
これは、「沖縄は他の地域より距離的に近く、米軍は迅速な対応が可能」(二〇一〇年防衛白書)とした防衛相の見解と正反対。軍事ジャーナリストの前田哲男氏は「沖縄の人々は過去の言動を知っているだけに今さら森本氏に普天間飛行場の県内移設を求められても反応は冷ややかだろう」。
七月には、墜落事故が相次いだMV22オスプレイが普天間飛行場に配備される。前田氏は「学者としてオスプレイの危険性を承知している分だけ、厳しく追及されるのではないか」と指摘する>
これは、東京新聞、苦しいね。
一生懸命探してきたんだね^^;
鳩山由紀夫のように、三日前の断言を翻し、更に、その三日後にそれを斜めにひっくり返すような言動を続けたら、国民も呆れるだろうが(菅直人の、三週間前の断言を翻し、更に、その三週間後に明後日にひっくり返す、もあるでよ)、
いや、せめて、森本氏の主張が三年前ならば、呆れもするが、15年前のことを指摘されても厳しい。
鳩山のバカを許している沖縄県民(の、左翼に踊らされている一部)が、15年前の主張と違うからと言って、反対意見だから許すことはないが、認めない訳にはいくまい。
前田哲男っちゅうのは、左翼御用達のジャーナリストか?^^;
◇
また、その時代に即応した主張もある。
前年には、阪神・淡路大震災があり、一連のオウム事件があり、 沖縄で同日の間に、米兵隊員の運転車両に母子3人がはねられ死亡する事件と、沖縄米兵による少女暴行事件が起こっている。
フランスによる南太平洋での核実験があり、
その翌年には、中国が核実験をしているし、
ロシア・エリツィンと中国・江沢民の会談もあった。
◇
・・・さて、保守にしても、左翼にしても・・・、
うん、例えば、保守の主張をつきつめて、原理主義的に、あるいはストイックに、あるいは観念的に・・・、突き詰めていくと、表面に立ち現われる現象(主張)が、時に、論敵である左翼と重なってしまうときがあるものだ。
私は、・・・いや、本当のトコは分からないよ^^;
でもね、当時の時代を考えると、森本氏の現実的な思考回路が、日本の「自存自衛」の好機と考えていたとも思える。
保守派の中にも、日本から米軍を追い出せと考えている方々は非常に多い。
主張に使用する言葉も近くなる。
でも、それは、左翼の方の言う「(米軍はおろか、自衛隊さえもなくすような)自存自衛」とはいちじるしく異なる。
左翼の「安楽な平和」は、妄想の中にしかない。
妄想の「自存自衛」の無責任は、多くの女子供を死なすことになるだけだ。
左翼自身が後ろ指を指していた自衛隊に、震災の折、左翼を含む国民の多くが助けられたのは、それが「現実的な帰結」だからだ。
・・・左翼が見習いたいと願う、「永世中立国」のスイスも、「軍隊を持たない国」のコスタリカも、平和を維持するために、武力を持ち続けている・・・。
日本も、それを「見習」わなくちゃいけないな^^
(2012/06/05)