☆予告編の印象からだと、200年前に葬られたヴァンパイアが、現在の没落した一族の下で復活し、過去と現在とのギャップで『テルマエ・ロマエ』風に笑わせつつ、
小さな町(コリンズポート)ながらも栄華を誇っている、敵(かたき)の魔女と対決する話だと思っていた。
そしたら、いかにもティム・バートン風ではあるけれど、原題によみがえったヴァンパイアであるバーナバス・コリンズが、女好きながらも一族復興には真摯な人物として丁寧に、堅実に描かれているので意外だった。
本編冒頭の、常緑樹の森の中を走る列車を俯瞰し続ける映像は、バートンらしくなくて却って良かった。
ヴァンパイア故の、吸血殺人がサラリと流されるのも面白い^^
「トップ・オブ・ザ・ワールド」の流れる中、バーナバスが精力的に一族の会社を再興させるために、コリンズポートを精力的に動き回る様は、
プロローグでの、町の、原初から200年を経た発展を、「シェル石油」の看板一つから連想させるようなうまさもあり、妙に感動した。
◇
何よりも数人の、魅力ある女優陣の活躍には痺れた。
先ずは、お歳を召したが、私の青春時代からずーっといい女のミッシェル・ファイファー!
私の若い頃は、彼女とキム・ベイシンガーが「いい女」の代名詞でした^^
続いて、その名を聞いただけでトキメけるクロエ・グレース・モレッツ!
う〜ん、しかし、『キック・アス』の衝撃以上はないな・・・^^;
更に、バートン作品ではひときわ光る「病的な女」、の輝きをちゃんと受け継ぐベラ・ヒースコート!
以下の方がいなければ、彼女の魅力に夢中になれたのだが・・・。
そして、徹底的に美しい魔女役のエヴァ・グリーン!!
彼女は、その思いを遂げるにあたってのやり方は乱暴であるが、その一途な気持ちに、バーナバスは応えてあげてもいいものなのになぁ・・・。
それから、ヘレナ・ボナム=カーターも、ちょいと色っぽいと言うか、エロっぽいシーンがありまして光ります^^
◇
バーナバスがヴァンパイアと知った時の、かつての恋人に生き写しのビクトリアの拒絶の図に、『シザーハンズ』の1シーンを思い出し、
家族の団欒の席への奇矯な人物の登場には、『ビートルジュース』を思い出し、
そして、クライマックスでの、ヴァンパイア・魔女・狼人間・幽霊使い入り乱れという、怪人大集合の図式には、『バットマン・リターンズ』を思い出させられた。
各所で、今までのバートンのフィルモグラフィーを想起させつつ、でも、確実に、「現在」を内包したストーリーを堪能させてくれたと思う。
(2012/05/28)
小さな町(コリンズポート)ながらも栄華を誇っている、敵(かたき)の魔女と対決する話だと思っていた。
そしたら、いかにもティム・バートン風ではあるけれど、原題によみがえったヴァンパイアであるバーナバス・コリンズが、女好きながらも一族復興には真摯な人物として丁寧に、堅実に描かれているので意外だった。
本編冒頭の、常緑樹の森の中を走る列車を俯瞰し続ける映像は、バートンらしくなくて却って良かった。
ヴァンパイア故の、吸血殺人がサラリと流されるのも面白い^^
「トップ・オブ・ザ・ワールド」の流れる中、バーナバスが精力的に一族の会社を再興させるために、コリンズポートを精力的に動き回る様は、
プロローグでの、町の、原初から200年を経た発展を、「シェル石油」の看板一つから連想させるようなうまさもあり、妙に感動した。
◇
何よりも数人の、魅力ある女優陣の活躍には痺れた。
先ずは、お歳を召したが、私の青春時代からずーっといい女のミッシェル・ファイファー!
私の若い頃は、彼女とキム・ベイシンガーが「いい女」の代名詞でした^^
続いて、その名を聞いただけでトキメけるクロエ・グレース・モレッツ!
う〜ん、しかし、『キック・アス』の衝撃以上はないな・・・^^;
更に、バートン作品ではひときわ光る「病的な女」、の輝きをちゃんと受け継ぐベラ・ヒースコート!
以下の方がいなければ、彼女の魅力に夢中になれたのだが・・・。
そして、徹底的に美しい魔女役のエヴァ・グリーン!!
彼女は、その思いを遂げるにあたってのやり方は乱暴であるが、その一途な気持ちに、バーナバスは応えてあげてもいいものなのになぁ・・・。
それから、ヘレナ・ボナム=カーターも、ちょいと色っぽいと言うか、エロっぽいシーンがありまして光ります^^
◇
バーナバスがヴァンパイアと知った時の、かつての恋人に生き写しのビクトリアの拒絶の図に、『シザーハンズ』の1シーンを思い出し、
家族の団欒の席への奇矯な人物の登場には、『ビートルジュース』を思い出し、
そして、クライマックスでの、ヴァンパイア・魔女・狼人間・幽霊使い入り乱れという、怪人大集合の図式には、『バットマン・リターンズ』を思い出させられた。
各所で、今までのバートンのフィルモグラフィーを想起させつつ、でも、確実に、「現在」を内包したストーリーを堪能させてくれたと思う。
(2012/05/28)