☆・・・今日の名作人間(27)
◇今年、映画館で観た作品②
9.『ゴースト・バスターズ アフター・ライフ』…4.5
間に女性メンバー編を挟みつつの3半世紀振りの作品。その時の流れは、能天気なアメリカンポップジョークな作品さえノスタルジックなものに。こりゃ、「スタンドバイミー」か「フィールドオブドリームス」か。感動!
10.『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章STASHA』…4.5
宇宙で一番美しいスターシャが、実は悪女だったと言うチンピク展開。大好きな自動惑星ゴルバにあんまし脅威を感じないけど、エピソードの密度の濃さには圧倒された。
11.『ドライブ・マイ・カー』…5.0
村上春樹は嫌いだけど、この作品は良かった。手話はともかく、ヌードも外人たちも広島も、海外市場への媚びにしか思えない。でも、「それでも生きていくしかない」と言うテーマは、今の俺には凄まじく共感できた。
12.『大怪獣のあとしまつ』…3.5
ギャグが空回りしまくりの大作とのことだが、そのギャグ文法がわかり、そのギャグがなかなか尖っているので、私は好感の作品だった。小池百合子を模したふせえりなどは、なかなか可愛く見えた。
13.『鹿の王 ユナと約束の旅』…3.5
「もののけ姫」をクセなく作り直したような作品。世界観に雑さはなく、登場人物の描き方も良し。キチッと作られた良作だけど、宮崎駿作品のような「歪み」にこそ、作品の個性が宿りもする。
14.『355』…3.5
米仏英中墨の女スパイたちが、いつしか共闘し、世界の危機に立ち向かう話。「335」とは、南北戦争時代の女性スパイ組織の名前だそう。
15.『グレート・インディアン・キッチン』…4.5
超問題作。コメディだと思っていたら、とんでもない、宗教的インド保守派の家庭に嫁いだ娘さんの苦難の物語。その主婦業が丹念に繰り返し描かれる。気が滅入ります。宗教も伝統も我慢できようが、最終的には、それを良しとする者たちの自覚なき傲慢さ・横柄さ・卑劣さに、嫁さんの堪忍袋の緒が切れたのである。
(2022/02/11)
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