☆・・・Myセブンルール (36:偶然の連鎖 ③)
偶然にも程がある。
昨夜、お客さんが3組いた。
サッカーコーチ(45)と、りさチンファミリーと、リトミちゃんチーム。
りさチンは、先日から、サッカーコーチに会いたい、と言っていた、話があったのだ。
りさ 「私のママ友なんですけど、古田ミユ(仮名)って知ってますか?」
サッカー 「はうあ お、俺が高校生の時(30年前)に初めてつきあった人です。な、なんで」
り 「かれこれ、10年来のママ友ですが、最近、『私の初めての彼だった人が、今は福生市でサッカーコーチしてる』ってポツリと言ったから、名前を聞いたら、コーチさんだったからビックリして・・・」
俺を含めてみんな、その、時と場所を隔てた偶然に鳥肌が立つ・・・。
サ 「クーッ! ほろ苦いです。俺は別の高校で、ミユさんにはいつも、同じ学校の八王子高陵のクラスメイトの男の話ばかりされて、嫉妬で耐えられなくて、俺、若かったし、どうにかなっちゃいそうで、別れざるを得なかった・・・」
り 「ミユさんは、当時 自分はコーチが大好きで、なんかワケわからない理由で別れることになった、って言ってましたよ」
サ 「いや、小泉とかって名前の男の話をいつも聞かされて、若い頃だから、苦しくて苦しくて」
俺は、最初 聞いた時は、そのミユさんが、過去を都合よく、頭の中で純愛失恋に書き換えているのかな、と思ったけど、
サッカーコーチも、たまに考え過ぎる傾向があるから、彼の思い込みかもしれん、とも思った。
ファーストラブ、勘違いブレイク!
俺の表情・・・、目が嬉々として輝き、ヨダレを垂らさんばかりの大好物の顔ッ!
《ネタに餓える悪魔》・・・。
▼・・・と、そこへ、その話を小耳に挟んでいたリトミグループのキーマ子さんが、言った。
キーマ 「私も八王子高陵でした。コーチさん、お幾つ?」
サッカー 「45です」
キ 「同じです」
・・・一堂、その偶然・・・、その「居合わせ」に戦慄。
キ 「私・・・、古田ミユさんも、小泉くんも知ってます。なんなら、ミユさんの親友の西藤さんは、福生から高陵に通っていたので、一緒の駅で降りてました」
サ 「くはーっ! 若い頃のガラスの想い出を抉られる思いです」
▼・・・八王子高陵・・・、今は、統廃合されて存在しない・・・、しかし、そこには、ピキーン!(効果音)、・・・青春が、確かに、あった!
▼・・・そんな青春の想い出に、お酒を交わすに相応しきオツマミ、パルマ産プロシュートのサイの目切りオリーブオイル漬け、限定3瓶!
(2021/11/23)