☆・・・《今年 観た映画(15)》・・・最高作品ふたつ
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102作目・『ルパン三世 カリオストロの城(4K版)』・・・5.0
40年以上前の作品にして、あらゆる面でほぼ完璧、いまだに面白過ぎる作品。
語ったら切りがない、大画面で見れた幸せ。
唯一の欠点が、ルパンがルパンらしからぬトコ。
103・『007:ノー・タイム・トゥ・ダイ』・・・3.5
これもまた、ボンドがボンドらしからぬダニエル・クレイグがボンドの5作目完結編。
あのような終幕にしなければ、終われなかったんだろうね。
敵役(ラミ・マレック)の終盤の動きは、物語上、いまいち意味不明。
翠の瞳の幼女は可愛かった(^.^)
104・『護られなかった者たちへ』・・・3.5
佐藤健はカッコいいし、演技もうまいし、まだまだ更に、日本の映画界の頂点になって欲しい。
話はシリアスで重く、泣いた。
別に、非現実的な「意外な犯人」にしなくても充分 良作だ。
緒方直人・吉岡秀隆・永山瑛太と言う、日本の中堅の良心的な役者が揃いも揃って「あやふや」な配役をされていたのが良かった。
105・『整形水』・・・3.0
韓国アニメ。
歴史のない国が、都市伝説的なホラーを、お家芸の「虚飾」「整形手術」「ネット社会の僻み妬み嫉み」をネタに絞り出してきた。
荒唐無稽だが、これがある意味、現実の姿だろうから始末が悪い。
そして、話もちゃんと面白い。
106・『まばたかない瞳 バンガロール連続誘拐殺人』・・・4.0
観てるこちらも体力がいるのが、かなりの作品が長尺のインド映画。
かなり入り組んだトリッキーな猟奇殺人事件を軸に、インド風男前の犯人と、敏腕超美人捜査員、とあるカップルの恋愛と災難が平行して描かれる。
もちろんミュージカルあり!
主人公の娘が、こまっしゃくれていて可愛い!
107・『存在のない子供たち 』・・・5.0
レバノン映画の再上映。
素晴らしい出来。
貧困層の少年は、妹に生理が訪れ、それを隠そうと頑張っていたが、バレて、妹は大人認定、大家に無理やり嫁がされたことを機に家出。
妹が無自覚にも、恐ろしい美形。
家出先で、金もなく食べ物もなく、にっちもさっちもいかなくなっていたら、不法滞在のエチオピア人のシングルマザーに助けられる。
ボロ屋に戻ると、そこには、黒人のプチ赤ちゃん。
母親が仕事の間、少年は赤ちゃんの世話をすることになるのだが、ある日 母親が帰宅しない・・・、検挙されたのだ。
少年と赤ちゃんは、逃げ場なし・未来なしの中、生きるしかない。
出てくる子供たち、全てが可愛く、バイタリティ溢れていて、過酷な話だが、なんともユーモラスでもある。
物語の終盤・・・、最貧の極み、絶体絶命の中、出生届さえない自分を産み、妹を不幸にした両親を訴える。
まさかの、公約数ハッピーエンドへ!
ドキュメントタッチの物語に没入し、圧倒された。
(2021/10/06)