☆・・・世に棲む日日 (95)
いやはや、なんだかんだと、やっぱ、ワクチン接種の副作用はあり、とにかくダルい。
重度のインフルエンザに罹かった時の、25分の1くらいのダルさがある。
1アクション1アクションが億劫だ。
しかし、店に来て、持ち帰り用の生ハムを切り置きせにゃあならん。
店に来て、椅子に腰を下ろしたら、立ち上がるのが億劫。
でも、ノロノロと立ち上がり、スライサーで切りはじめる。
・・・と、うは!(^.^)
今日のパルマ産プロシュートの切り口は、実に美しいぞ!
あたいはノリノリで三十人前を切り上げましたとさ!
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藤田和日郎の『双亡亭壊すべし』が、全250話全25巻で完結した。
既刊を購入していたけど、この人の作品は複雑なので完結を待っていた。
三日間で読んだ。
圧巻!
この人の作品の凄さは、絶望の底の絶対零度の敵役の頑なさを、主人公が必死に、熱く、全編を通して解きほぐしていく過程にある。
「うしおととら (全33巻)」の《白面の者 》、
「からくりサーカス (全42巻)」の《フェイスレス 》、
「月光条例 (全29巻)」の・・・、この作品は主人公もラスボスもひねくれていた(^_^;)
「ワンピース(尾田栄一郎 既刊100巻)」のスケールに匹敵するのは、藤田作品しかないなぁ。
しかも、藤田作品には「ナルト(岸本斉史 全72巻)」でも見られたような骨太な「一本道の物語」がある。
「ワンピース」はどうしても、計算された小技の膨大な集積感を感じてしまう。
……話が逸れる。
ちなみに、私は、「ワンピース」よりも「ナルト」のほうが好きかも。
絶対に、和解が不可能と思われたサスケの絶望に、ナルトは語りかけ、戦い、吐き出させ、トコトンまで空っぽにさせて希望に転じさせた作家の手腕は、言葉では言い尽くせない。
(2021/09/14)
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