☆・・・良作ばかりだった。
(10)『メイド・イン・アビス 深き魂の黎明』 …4.0
世界観が秀逸だが、とにかく、いちいちグロい。
アニメである。
線と数種類の色彩で描かれているだけと考えられるのに、肉体切断面や内臓がキツい。
物語がしっかりしているので、描写が真に迫るのだね。
(11)『AI崩壊』…3.5
「シン・ゴジラ」の演出を巧みに取り入れていた。
出演者も重なる(^.^)
大味で雑な展開を予想していたけど、大胆ながらもキッチリとした物語。
鏡や貝の意匠、「お父さん汗くさい」の伏線も良かった。
AIのハル9000もろパクりも良し。
子役の田牧そら 、可愛い(^.^)
(12)『ザ・ピーナッツバター ファルコン』…4.0
ダウン症の少年と、人生のはみ出し者のロードムービー。
「八日目」や「チョコレートドーナツ」を思い出すが、この作品の少年はアグレッシブかつ素直、プロレスラーを目指す旅、「俺の友達になってくれよ!」などと、かなり魅力的。
もう1人の主人公はシャイア・ラブーフだが、彼はいい顔してるよね。
(13)『ナイブスアウト 名探偵と刃の館の秘密』…3.5
アガサ・クリスティにマージュを捧げたと言われるこの作品。
小学生の私を読書好きにさせたアガサ作品の雰囲気をよく醸していた。
薄っぺらのチンピラ顔のダニエル・クレイグ、ボンド役には違和感ありまくりだが、この名探偵役は軽快で良かった。
ガッチリと事実が積み重なった状況に、ちゃんと「おーっ!」と驚かされる真相が明らかになる^_^;
(14)『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』…3.5
30年前の「バロン(ホラ吹き男爵の物語)」で、私はテリー・ギリアム(及びモンティ・パイソン)のファンになり、また、美少女(サラ・ポーリー)好きにさせられた。
その時に次回作とアナウンスされたのが「ドンキホーテを殺した男」。
それを見るまで30年もかかったわけだ^_^;
良くも悪くもギリアム作品だった。
(15)『僕のヒーローアカデミア ヒーローズライジング』…4.0
劇場版1作目に続き、それ以上に出来が良かった。
主人公とヒーロー育成の学園生活で対立する爆豪クンてのがいて、彼は、温和な主人公をバカにして、言動が粗暴、自分勝手なのだが、ヒーロー意識は強く、「勝って(人々を)守る!」が信条。
彼がいいんだわ。
元々がダーティーイメージだから、最強の敵を前に、「守って勝つ!」の主人公と対(つい)となり戦いに挑む姿はたまらない。
また、ヒーロー学生による、被災者救助もちゃんと描いているし、戦いに際し、ちゃんと戦略を立てる様も良い。