映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開
☆・・・これは超問題作である。
もともと、「バットマン」シリーズは、コスプレしている奴ら全員が、バットマンを含めて狂っている。
特に、ジョーカーは、なぜだかアメリカ国民に気に入られていて、何度となく多くの役者・声優(アニメの場合)によって映像化されている。
だが、今回は極めつけにヤバい。
これまでのジョーカーの狂気は、なんだかんだと、例え、セレブであろうとも、底辺のジョーカーの来歴を理解でき・もしくは理解できないことで理解できていた。
なんらかの理解の落としどころをつけられることを、辛うじて「共感」という。
しかし、今作のジョーカーは、全く共感できない程のリアルな狂気を宿している。
絶対に共感したくないジョーカーであった。
悪としての格好良ささえない、最下層から生まれたジョーカーであった。
こんな悪のヒーローになりたくねぇ~^^;
思わず、目をしかめながらの鑑賞となる。
また、人とは、例えば、太宰治の「人間失格」の主人公にさえ、自分の「負」の部分と同じものを見いだし、強迫観念に駆られたりするものだが、
今作の主人公に自分を投影しようものならば、絶望的な気持ちになる。
そんな、見る者に絶望を与えられる作品たるや完成度が低いはずはない。
傑作ではあるが、私は一度見れば充分だ・・・。
(2019/10/04)