「プーと大人になった僕」日本版予告
☆・・・非常によく出来た作品ではある。
特に、アニメ版のプーさんではない、原作版の動くテディベアとしてのプーさんと仲間たちの質感が素晴らしいし、見た目は可愛い。
だが、オヤジとも幼児とも言われる、のんびり屋でありマイペース、浮き世離れしたプーさんの性格・生き方は、
大人になったクリストファー・ロビンの生活の中では、もう「不協和音」以外の何ものではない。
クリストファー・ロビンの元を訪れ、ゆっくりとした話し方でハチミツを所望。
所望と言っても、「ハチミツください」とか言うのではなく、「ハチミツ食べたいなぁ」とか気持ちしか言わない、それでハチミツが目の前に出されると言う傲慢。
ハチミツのビンを「フゴフゴ、ズルズル」言いながら吸い込み、ダラダラとこぼす。
垂れたハチミツは机の上に広がり、じゅうたんの床に滴る。
プーさん、いや、プーの野郎は、腹ごしらえが済んだら、気の向くまま、部屋の徘徊へ。
寸足らずで足を宙に浮かべて椅子に座っていたのに、ハチミツが滴っている床に降り立ち、ベトベトのまま、家中を歩き回る。
プー、作品全編、この調子である。
私は、殺意を催すのだ。
この感覚、私が誰かにたびたび向けている感情と似ていると思った。
……そう、半ボケの母親に対しての気持ちと似ていたよ……^_^;
(@MOVIX昭島 2018/11/09)