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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[《ビートルズ・トリビュート・ライブ「Dear BEATLES」》に行った]

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☆仕事を終え、車の中で、服を、会社のユニフォームから普段着に変え、府中に向かう。

 最近、風邪と花粉症のツープラントン攻撃に苦しんだり、金がなくて高速利用を我慢して下道を通ったら、右折禁止を、花粉症でボーっとしていた所為か曲がってしまい、警官に咎められ、罰金7000円を徴収されたり、また、私は総じて幼女を愛しているのだが、その幼女が被害に遭う事件が発生したりして、精神状態は最悪だった。

 だが、八王子から府中を甲州街道を進んでいると、混んでいる車道を我が物顔で走るチャリンコ野郎がいて、難儀して抜かした後、赤信号に引っ掛かり、また抜かされるのかななどと考えていたら、後ろの車が思いっきり歩道側に車を寄せて停車し、チャリンコ野郎を歩道に排除していたので、私は思わず、バックミラー越しに「グッジョブ!」と親指を立てた^^

 後ろの、若者が詰まった車は爆笑していた^^

 会場の<府中の森・芸術劇場>へ入る脇道で、多少、道に迷った。

 散歩している若夫婦がいたので、道を聞くと、親切に教えてくれた。

 教えてくれた後も、私がちゃんと進んでいるのか不安に思ったらしく、町内の1ブロックを先回りして、私に道を教えてくれて、とても嬉しかった。

 なんか、若者の茶目っ気や、若夫婦の優しさに包まれて、私の気持ちはライブに向けて高まっていった。

 芸術劇場の駐車場も300円と安かった^^

 でも、私は、靴が職場の安全靴のままだった^^;

   ◇

 今回の「Dear BEATLES」のお題は、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』だった。

 このアルバム、私、大好きだった。

 何百回聴いたか、わからないくらいだ。

 このアルバムの次に聴いているのが、ガブリエル・ヤーレの『ベティ・ブルー』のサントラだ。

 どちらにも共通するのが、その「迷宮」感覚である。

 その「迷宮」内には、閉鎖空間でありながら、世界を包括する雑多さが放り込まれていて、一筋縄では行かない奥行きが四方八方に広がっているイメージがある。

 オールタイム、聴き続けている。

 私は、中学時代に「ビートルズボックス(カセット)」を手に入れ、それを聴き込んでいたときから、「サージェント・ペパーズ…」が好きだった。

 初期の楽曲は、なんか軽く感じられ、後期は、オノ・ヨーコが嫌だった^^;

 私は昔から、文章を書くことが好きで、基本的には心底孤独を愛する男だったが、周囲には、バンドをやっている奴か、劇団をやっている奴が多かった。

 私は、音楽についての、技術的なこと(ギターのコードとか)は全くわからないのだが、バンドをやっている奴らと話をすると、どうやら、バンドしている奴らのビートルズの好みは、「初期の作品」か、この「サージェント・ペパーズ…」かに分かれていた。

 私は、「サージェント・ペパーズ…」好きな奴とは、仲が良くなりつつ、仲が悪くもあった^^;

 ただ、その作品を、ちゃんと「感じているのか?」の思いがあった。

 これは、私が映画好きの人に『2001年 宇宙の旅』の、その人なりの「読み解き」がちゃんと出来ているのか? と思う疑問と同根の意味合いがある。

   ◇

 ライブが始まった。

 「サージェント・ペパーズ…」は、LP尺で40分弱のアルバムなので、それだけでは短いライブになってしまうので、先ずは、ノリのいい初期の楽曲が立て続けに演奏された。

 坂崎幸之助が「いやぁ〜、この頃の曲は、一曲一曲が短いね^^ それなりに苦労して覚えて弾いているのに、一瞬で終わっちゃう^^; 普通なら、まだ2曲程度の時間だよね。もう7曲くらい歌っているよ^^;」と語っていたが、それ故に、全編サビの如く、飽きずにテンポ良く聴ける。

 ここはメンバーの紹介も兼ねているのか。

 「Dear BEATLES」のメンバーの持ち味が浮かび上がってくる。

 ポールのパートを丹精に歌うキーボードの伊豆田洋之、太く歌うドラムの上田雅利、着実にベースラインを刻む村田和人、現代的なアレンジを施しているリッキー、伸びのある歌いっぷり若いなぁ杉真理(←強烈な下品ギャグを飛ばしていて、笑ったのは私だけ^^;)、コピー忍者「カカシ先生」こと(私が勝手に思っている^^;)坂崎幸之助。

 見知っている曲の数々を最初から堪能した。

 続いて、むさい男たちの中に、ゲストの弓木英梨乃嬢が混じった。

 遠目で表情まで窺えなかったが、パンフの写真を見ると、繊細でありつつ勝気な「いい女」だ^^;

 でも、ステージ上の彼女は、普通に心細げな女の子だ。

 が、ギターを弾き始め歌い始めると、その自信に満ち溢れた良く通る声に魅かれた。

   ◇

 さて、「サージェント・ペパーズ…」が始まった。

 最初の「ライブ風再現」は、私たち観客の参加も促され、私は、「サージェント・ペパーズ…」に自分が加われる喜びに歓喜した^^

 2曲、3曲と興奮しながら聞く。

 だって、このアルバム、ライブを想定された楽曲じゃあないんだもん、それがライブで聴けちゃう喜びは大きい。

 『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』、『ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト』、・・・こんな変な歌がいっぱい^^

 やっぱ、ジョンはまともじゃない^^(←いい意味で)

 ライブ特有の音の拡散と、奏者のトチリもあるが、その雰囲気にはのまれる。

 また、「アルバム」が組曲形式であるため、一曲一曲では盛り上がらない楽曲もあれど、私はそれでも、楽しい^^

 この頃のビートルズの遊び心も満載だ^^

 私は、このアルバムの『ラブリー・リタ』と、『イン・マイ・ライフ』(アルバム特集前に演奏)の間奏部が好きなんだが、両者とも生で聴けて満足だが、伊豆田さん、ちょいトチった^^;

 インド音楽風の『ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー』だが、この曲、やっぱ、ジョージのインド傾倒の帰結の一つと、MCの内容で分かり、私は安心した^^

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドクリエーター情報なしEMIミュージックジャパン

   ◇

 都合二回の予定調和(^^)のアンコールがあり、ライブの構成の妙もあり、最終的には、客席総立ちで盛況のうちに終わった。

 いやはや、40曲近く聴いたのではなかろうか?

 最後のほうの『レット・イット・ビー』はしんみりさせてくれました^^

 良かったです、来年も行こう^^

ポップ・ミュージック・ストリーム―それはサージェント・ペパーズから始まった岩本 晃市郎ビーエヌエヌ

                                                   (2011/03/06)

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