映画『君が君で君だ』予告編 【この愛は純情か、それとも異常か】
☆・・・嫌な映画を見た。
まあ、予備知識なくチケットを買ったのだが、初めの20分くらいは不愉快でしょうがなかった。
日本在住の韓国人の女の子に、偏執的に恋してしまった男たちの、気持ち悪い物語。
ストーカーと一言で言えば楽なのかもしれないが、こいつら、ストーカーを超越しているのだ。
「男たち」「こいつら」と書いていることで分かるように、こいつら、集団で「ストーカー超越」行為をしているのだ。
その子のアパートが見える部屋を借り、そこから、日夜 その子を、メンバーで代わる代わる監視し、もちろん盗聴もしており、日々の盗撮も日課となっている。
彼女が食事しているときは、こちらも食事し、彼女にいいことがあると拍手する。
彼女を「お姫様」扱いし、彼女が言った、「尾崎豊の歌が好き、ブラッド・ピットの顔が好き、坂本龍馬の性格が好き」を遵守し、メンバー三人は、そのような外見を真似る。
彼女は、生き方が不器用で、今、ヒモのような男とつきあい、そのメジャーデビューを目指す男の生活費を稼ぐためにピンサロで働いている。
だが、メンバーは、そんな彼女を許容し、「見守る(見・護る)」のだった。
そんな生活を10年も続けている。
キモいでしょ?
話を多少は許せるようになるのは、ヒモメンの借金を取り立てに来たチンピラの向井理と、その姉御のYOUが来てからかな。
いや、それでも、池松壮亮の顔は苦手だ。
でも、最近は、こういう人が俳優として人気あるのだから、五十男の俺は野暮な意見は言わないよ^^;
そして、韓国女を演じているキム・コッピだが、この役柄でなければ可愛い。
目じりのシワの、情の深い甘い感じなど、すごく好みだ。
しかし、3人の男に、アイドル的に崇拝されるタイプではないと思う。
こういう役柄だと、酷くブスに見えてしまう。
また、物語が異常なので、私は、この韓国人女性に対し、日本を恥ずかしく思った^^;
まあ、でも、どうも、この女性は、ノリノリで演じているようにも見える、エンディングの尾崎の合唱など楽しそうだ^^;
そもそも、異常な愛の暴走は、昨今の韓国映画の専売特許だしな^^
しかし、こんな映画を、多くの有名な会社・著名な人物が、あたかも「これも一つのオシャレな映画」的に考えている節があるのは、なんとも不愉快だ・・・。
(2018/07/28)