☆・・・生真面目ゆえに、その正直な主張で君主に嫌われ、「お前など蚤取りになってしまえ!」を実行することになる侍の物語。
「蚤取り」とは言葉通りでなく、実際は、江戸の「派遣ホスト」のこと。
生真面目な男が売春業界に入っての顛末には、大笑いさせられた。
売春夫の取りまとめ役夫婦が風間杜夫と大竹しのぶなのだがきっちりと面白い。
エッチなシーンも、イメージ処理はなく、直球描写で驚かされた^^;
主人公が阿部寛なので、基本 良い男扱いでオファーも多いのだが、とある婦人に「このヘタクソがぁ!」と言われ、商家の入り婿の伊達男(豊川悦司)に「女人の扱い方」を習うのだった。
ここら辺、すっげぇ面白い^^
イメージの中で、豊川カップルと、阿部・寺島しのぶカップルが四つに重なるシーンなど、ブフッと吹いた^^
その後は、物語としての、蚤取り侍の復権への、やや落語めいた終息の仕方をするが、落ち着いた展開で良い^^
悪役が多い伊武雅刀が良心ある蘭方医で、絶対に蚤取りに参加すると思われた斎藤工が善意の教師であるという、意外な裏切りのある作品でもあった。
なお、二日連続で、「蚤取り侍」と「孤狼の血」という邦画を見たわけだが、両方で、太った役の男が「関取」と呼ばれていた。
それ以来、彼女が私のことを「関取」と呼ぶ^^;
(2018/06/01)