『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』本予告 11月18日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
☆・・・この作品、少ない上映館で地味に公開されているけど、必見の傑作なので見てください。
私、全く前情報がなく観ました。
日本が舞台なので、日本の無名のクリエイターが低予算で作ったのかななどと思っていたら、見始めてすぐに、こりゃ、並の技術の産物ではないと分かる。
ダークな雰囲気が全編を覆い、登場人物は陰があって不気味・・・、それが作品の味わい。
ああ、これは記憶があるぞ!
そうだ、『コララインとボタンの魔女』と手触りが似てる!
「コラライン」は粘土アニメであった。
粘土の造形を少しづつ変えて、一枚づつコマ撮りするという手間のかかるストップモーションアニメだ。
『クボ 日本の弦の秘密』もそうだった。
そのアニメ的な動きは、更に磨きがかかり、心地良さの極み!!
それを彩るは軽快な三味線の音色!
物語は、自分の出生の秘密を知った運命の子が、自分を隠し育ててくれた母親と死別し、宿敵を倒すべく三つの武具を探す旅を、知り合う仲間と続けていく・・・。
手塚治虫は「アニメのだいご味は変身を描くこと」の趣旨を語っていた。
「クボ」では、形を自由自在に変える折り紙をはじめ、多くの、モノの「変化」する楽しさを感じることが出来る。
このような素晴らしい作品を日本を舞台に作ってくれた作者に感謝!
『ジャスティス・リーグ』に続いて、ビートルズのナンバーが使われていたのもいいね!^^
余談だが、最近、メキシコを舞台にしたピクサーの新作『リメンバー・ミー』が、同じくメキシコを舞台にしていた、ギレルモ・デル・トロが監督した『ブック・オブ・ライフ』に酷使した内容なので、なーんか、洋画アニメに大きな不満を感じていたのだが、これで、少しは私の怒りが収まった^^;
ただ、メキシコに対してのイメージが固定化されている結果なのかもしれない・・・。
(2017/11/30)