☆忙しくて時間がなく、20分で書く・・・。
後から書き足しをすると思う、あしからず。
◇
私はどうも、この作品の監督・矢口史靖の、なんちゅうか「優しさ」とか「手作り感」のある作風に苦手意識を持っており(例えば、出演の濱田岳の顔に代表される善良性)、
この作品も見るに乗り気ではなかったのだが、連れが楽んでくれそうなので赴いた。
物語は、家電メーカーの、うだつの上がらない社員3人が、社長から「うちでもアシモみたいのを、広告塔として作れ!」みたいなことを言われ、ロボット博の一週間前までに、どうにかこうにかロボットを「歩かせる」ことが出来るまでこぎつけていたが、そのロボット「ニュー潮風」は、三階の研究室から、そのまま「歩いて」窓から落ちて大破してしまうのだった。
かくして、3人は知恵を絞り、ロボットの中に「生きた人間」を仕込み、世間をだまくらかそうとする。
だが、「ニュー潮風」の外装を着ることのできる体格の人間は限られている。
かくして、極秘オーディションの末に選ばれたのが、寂しい隠居老人の鈴木重光(73歳)で、・・・そこから始まる悪戦苦闘の物語だ。
先ず、窓際社員3人のイメージが、思ったよりも矢口史靖のステロタイプが出ておらず、なかなか良かった。
「矢口史靖のステロタイプ」でないという事は、3人のそれぞれが、外見は、デブ・のっぽメガネ・気弱なチビであるが、その言動が思ったよりもありきたりではないという点だ。
そして、ミッキー・カーチスが日本名「五十嵐信次郎」の芸名で演じる鈴木老人がいい。
世を拗ねているが、寂しがり屋で、割りと前向きで、頑固で、でも、優しい。
ラストシーンの笑顔は忘れられないや^^
コメディとして成立するギャグの数々も、細かく細かく実に楽しい。
セリフなども笑える(特に爺さん)。
そして、ロボットおたく少女を演じる葉子(吉高由里子)が、他の作品のおとなしい役柄ではよそよそしさを感じさせられたものだが、
この作品では、熱狂的な「ニュー潮風」ファンが高じて、ストーカー的な狂気を宿していくのだが、それが実に、彼女の真の姿を表現しているかのようで、私にはグッとくるものがあった。
彼女の所属する大学のロボット研究会の面々の「理数系顔」もリアルで、
彼ら、理数系大学生のディスカッションの数々で、本当のロボットが出来つつあるプロセスもいい感じだ。
一種の詐欺師である3人が、ほとんど知識がない中で、学生たちの講演会を受け、だが、質疑応答の末に、学生の「自分の知識を披瀝したい」と言う願望を巧みに吐き出させ、
3人が、自分らの無知をバラしてしまうようなことなく、学生たちから最新のロボット知識を吸収していくプロットは見事だ。
・・・楽しい観劇のひと時を楽しませてもらった^^
(2012/01/15)
後から書き足しをすると思う、あしからず。
◇
私はどうも、この作品の監督・矢口史靖の、なんちゅうか「優しさ」とか「手作り感」のある作風に苦手意識を持っており(例えば、出演の濱田岳の顔に代表される善良性)、
この作品も見るに乗り気ではなかったのだが、連れが楽んでくれそうなので赴いた。
物語は、家電メーカーの、うだつの上がらない社員3人が、社長から「うちでもアシモみたいのを、広告塔として作れ!」みたいなことを言われ、ロボット博の一週間前までに、どうにかこうにかロボットを「歩かせる」ことが出来るまでこぎつけていたが、そのロボット「ニュー潮風」は、三階の研究室から、そのまま「歩いて」窓から落ちて大破してしまうのだった。
かくして、3人は知恵を絞り、ロボットの中に「生きた人間」を仕込み、世間をだまくらかそうとする。
だが、「ニュー潮風」の外装を着ることのできる体格の人間は限られている。
かくして、極秘オーディションの末に選ばれたのが、寂しい隠居老人の鈴木重光(73歳)で、・・・そこから始まる悪戦苦闘の物語だ。
先ず、窓際社員3人のイメージが、思ったよりも矢口史靖のステロタイプが出ておらず、なかなか良かった。
「矢口史靖のステロタイプ」でないという事は、3人のそれぞれが、外見は、デブ・のっぽメガネ・気弱なチビであるが、その言動が思ったよりもありきたりではないという点だ。
そして、ミッキー・カーチスが日本名「五十嵐信次郎」の芸名で演じる鈴木老人がいい。
世を拗ねているが、寂しがり屋で、割りと前向きで、頑固で、でも、優しい。
ラストシーンの笑顔は忘れられないや^^
コメディとして成立するギャグの数々も、細かく細かく実に楽しい。
セリフなども笑える(特に爺さん)。
そして、ロボットおたく少女を演じる葉子(吉高由里子)が、他の作品のおとなしい役柄ではよそよそしさを感じさせられたものだが、
この作品では、熱狂的な「ニュー潮風」ファンが高じて、ストーカー的な狂気を宿していくのだが、それが実に、彼女の真の姿を表現しているかのようで、私にはグッとくるものがあった。
彼女の所属する大学のロボット研究会の面々の「理数系顔」もリアルで、
彼ら、理数系大学生のディスカッションの数々で、本当のロボットが出来つつあるプロセスもいい感じだ。
一種の詐欺師である3人が、ほとんど知識がない中で、学生たちの講演会を受け、だが、質疑応答の末に、学生の「自分の知識を披瀝したい」と言う願望を巧みに吐き出させ、
3人が、自分らの無知をバラしてしまうようなことなく、学生たちから最新のロボット知識を吸収していくプロットは見事だ。
・・・楽しい観劇のひと時を楽しませてもらった^^
(2012/01/15)