☆・・・面白かった!
戦争映画じゃないね、重圧(被プレッシャー)映画だ。
なんか、巨大な物質が軋むかのような音楽が、物語全編を覆い、
銃撃の音は耳元で鳴り響く。
船も埠頭も大地も海も、なんら敵からの遮蔽とならず、攻撃の前には藻屑でしかない。
面白い構成で、ドイツ軍によって、ダンケルクの浜辺に追い詰められた英仏軍の撤退の一週間と、徴用されたイギリスの民間船による英仏軍救出の一日、ダンケルク周辺を爆撃するドイツ軍戦闘機と対決する英空軍の1時間が、絶妙のモンタージュで交互に語られる。
その終焉には、カタルシスが生まれるのだった。
(2017/09/10)