☆・・・雨で予定がなくなり映画館に入りますれば、見たい映画がなく、ちょうど時間の合った作品が大野智クンの『忍びの国』。
映画の日で1100円!
生中継の舞台挨拶付きです(石原さとみなど豪華!)。
監督も中村義洋だし、そこそこ楽しめるかと。
初めは、コメディをやりたいのかシリアスをやりたいのかわからず、酷く歪な作品に思えた。 理由としては、和田竜の原作がかなりトリッキーにして、それを形成させようとすると、相応の不自然な伏線展開にさせざるを得ないからだろう。 忍びと言うものの、作中で語られる「孤狼」の生き方もなかなか浸透せず、忍びの世界観がいまいち理解不能であった。 だから、最初は、伊勢谷友介演じる敵役の武士然とした姿にこそ共感を感じて見続けられた。 その敵役さえも、最初は、その立ち位置が分からず、混乱させられた。 先日見た『三月のライオン:後編』での伊勢谷も良かったが、演技が全く違うことにも感心させられ、邦画の中での、作品の「抑え」として機能する役者になりつつあるような気がする。 大野智の演技だが、すっとぼけた役柄が、時代劇にそぐわなかったが、二時間超の作品なので次第に慣れてくる。 そして、物語がハード展開を迎えるにあたり、大野の顔が険しくなり、かなり良かった。 藤原竜也の顔に似ていたが、藤原が一本調子の演技しか出来ないのに対し、大野は少なくと飄々とした演技も出来るので、織田信雄役の知念侑李も含め、ジャニーズはマジ器用だなぁと感心。 忍者アクションは、ややネタが小粒なれど、数が多く、結構 面白かったし、チャチさもなかった。 舞台挨拶だが、主人公のライバル役の鈴木亮平(デカい!)の話が興味深かった。 ・・・感涙のクライマックスと、激闘の準クライマックスの撮影順序が反対で、感涙に至る大野VS鈴木の闘いでの主人公の心の変わりようが感涙のクライマックスを生むんだよ、それをお前(鈴木)が引き出すんだよ、と監督に言われ、すげぇ苦心した、とのこと・・・。
(2017/07/01)
初めは、コメディをやりたいのかシリアスをやりたいのかわからず、酷く歪な作品に思えた。 理由としては、和田竜の原作がかなりトリッキーにして、それを形成させようとすると、相応の不自然な伏線展開にさせざるを得ないからだろう。 忍びと言うものの、作中で語られる「孤狼」の生き方もなかなか浸透せず、忍びの世界観がいまいち理解不能であった。 だから、最初は、伊勢谷友介演じる敵役の武士然とした姿にこそ共感を感じて見続けられた。 その敵役さえも、最初は、その立ち位置が分からず、混乱させられた。 先日見た『三月のライオン:後編』での伊勢谷も良かったが、演技が全く違うことにも感心させられ、邦画の中での、作品の「抑え」として機能する役者になりつつあるような気がする。 大野智の演技だが、すっとぼけた役柄が、時代劇にそぐわなかったが、二時間超の作品なので次第に慣れてくる。 そして、物語がハード展開を迎えるにあたり、大野の顔が険しくなり、かなり良かった。 藤原竜也の顔に似ていたが、藤原が一本調子の演技しか出来ないのに対し、大野は少なくと飄々とした演技も出来るので、織田信雄役の知念侑李も含め、ジャニーズはマジ器用だなぁと感心。 忍者アクションは、ややネタが小粒なれど、数が多く、結構 面白かったし、チャチさもなかった。 舞台挨拶だが、主人公のライバル役の鈴木亮平(デカい!)の話が興味深かった。 ・・・感涙のクライマックスと、激闘の準クライマックスの撮影順序が反対で、感涙に至る大野VS鈴木の闘いでの主人公の心の変わりようが感涙のクライマックスを生むんだよ、それをお前(鈴木)が引き出すんだよ、と監督に言われ、すげぇ苦心した、とのこと・・・。
(2017/07/01)