☆・・・『2199』の出来が素晴らしかったので、新シリーズ『2202 愛の戦士たち(映画『さらば宇宙戦艦ヤマト』、テレビ『ヤマト2』のリビジョン・リメイク版)』には不安はなかったが、ただ、この『第一章』の展開には序盤という事なので派手さは期待していなかった。
また、全26話を7章で割ったとき、どうしても割り切れず、この第一章が二話分の50分と言う短さ(他の章は四話づつ:100分弱)であることも物足りなさを感じさせるであろうことは覚悟していた。
しかし、プロローグから飛ばしていた。
最初の「無限に広がる大宇宙・・・」のナレーションを、今回の敵となる帝星ガトランティスのズォーダー大帝の語りによって始めさせ、次第に、それはセリフとなり、宇宙侵略・統一の理由(大義名分)を「・・・愛が必要だ」としめるのだ。
全く想像だにしなかった愛の概念から、今回の「愛の戦士たち」は始まる。
ちなみに、このズォーダー大帝の主張は、『キングダム』の始皇帝の統一概念と似ている^^;
帝星ガトランティスは彗星となって、宇宙を侵略し続けてきた。
パイプオルガンの名曲がたまらん^^
そして、場面は変わって、宇宙艦隊戦。
地球軍とガミラス軍がにらみ合っていた。
おいおい、休戦したはずじゃないか? と、思いきや、両軍が同じ方向に転舵。
敵対しているかと思いきや、合流の図だった。
この辺の、見ている者を手玉に取る演出はうまい。
両艦隊が向かう先に、浮遊大陸を占拠したガトランティス軍。
かくして、艦隊戦が始まる。
巨大ガミラス艦の前の、これまた巨大な物理的な盾がかっけぇ!
主人公の古代は、小さな戦艦「ゆうなぎ」の艦長として、小気味よく敵を駆逐していた。
が、不気味な十字型の岩塊が現われ、敵が後退していく。
岩が剥がれると、そこには大戦艦が出現!
この辺のハッタリ演出がたまらなかった。
大戦艦の双方向ビームみたいので、友軍の艦艇が次々に仕留められる。
ちなみに、『さらば宇宙戦艦ヤマト』では、数多くの設定が作られていたが、この大戦艦なんて、てんで活躍していなかった^^;
が、無敵の大戦艦に対し、ここで、連合軍の秘密兵器が炸裂!
それは、ヤマトの封印されていた波動砲とも似た新造戦艦アンドロメダの<拡散波動砲>!!
敵は、かろうじて形を残している大戦艦を残し、占拠された浮遊大陸もろともほぼ全滅。
アンドロメダは敵残存部隊をせん滅しようとした。
と、黒焦げの大戦艦が活動し始めた。
大戦艦の乗員の描写はない。
なんか巨大な生物のように怖い。
ブラック大戦艦は、損害が酷く帰投した地球軍の戦艦のワープを追跡し、ワープした。
つまり、ブラック大戦艦は地球圏にワープアウト、地球に墜落する道を選んだのだ。
大戦艦ほどの質量の物体が地球に落下したら、大陸が吹き飛ぶだろう。
不気味な大戦艦は、地球の軍艦・防衛衛星を蹴散らして、一心不乱に地球に突き進む!
古代の「ゆうなぎ」が主砲を撃つも、大戦艦のあまりにもの装甲に歯が立たない。
続いて、ゆうなぎは、大戦艦の艦艇に滑り込み、大戦艦の底を持ち上げ、落下軌道を変えようとする。
その悪あがき、素晴らしい!!
だが、そもそもの重量が違い過ぎる。
落下先には、美しくバカップルの女的にデレて成長した森雪が待っているのである・・・!
と、そこへ、ゆうなぎに連絡通信が!
「こんなこともあろうかと・・・」の真田さんだった。
真田さんは、地球の海底格納庫でメンテナンス中のヤマトの中だった。
真田さんらは、「俺らに任せろ!」と言う。
古代 「そ、そんなことが可能なのですか・・・?」
かくして、メンテナンス中で、装甲も剝がされ、見るも痛々しいヤマトが、号砲一発!!
その強大なパワーの主砲を放つのだった。
ブラック大戦艦は消滅するのだった。
ここまでが第一話、30分の話だ。
ここまでで、1800円の鑑賞料の価値があった・・・。
つかみは、超オッケーであった!
そして、これから、長い長い戦いが始まる。
デスラーは再登板するのか?
波動砲の封印は解かれるのか・・・?
(2017/03/07)