☆・・・大人の抑制の感じられる、だけど飽きさせないアクションシーンも多い良作だった。
アクションは淡泊のように思え、その活躍でブラッド・ピット演じる主人公が有能な軍人であることがわかる。
だが、その有能な男が、マリオン・コティヤールという目力女優演じる、秘密を抱えたヒロインと、愛の苦悩にはまっていく。
ブラッド・ピット、かなり見た目の印象を変えて、いい演技をかましていた。
内部調査局から、妻にスパイ容疑があると聞き、部屋を出た後の主人公の、怒り・困惑・苦悩・悲しさ・懐疑・任務…、一瞬の表情の移り変わりは見事で、
妻の真実と、妻の決断が、情緒的でなく、さらりと過ぎ去った後の、それでも流れるブラッド・ピットの涙には心に迫るものもあった。
(2017/02/14)