☆・・・ボチボチの出来でしょうか?
『ローグ・ワン』が『スター・ウォーズ』のナンバリングシリーズの大河感から抜け出して、自由な展開で成功したのと対照的に、
新シリーズ『ファンタスティック・ビースト』は『ハリー・ポッター』シリーズの大河感の漂わせる深みがなかったような気がする。
でも、悪くない。
原作者が、この作品の脚本を軽快に書いていて、しかし、登場人物にとっては意外な巨悪がクライマックスでスルスルッと現われて、西部劇のような(この場合は魔法の)早撃ちの戦いをし、切れ味良く終わった。
私は最初、主人公自身の失敗で多くのモンスターが逃げ出して、その始末に追われるという自作自演の物語に始終すると思っていたので、ちゃんとした主人公らしい展開にスライドしていきホッとした。
英国人の主人公が、アメリカで微妙に場違い感を醸すのも良かったし、子供が主人公の「ハリー・ポッター」シリーズに比べ、大人の雰囲気があったのも良い。
いや、もしかして、それに違和感が起こったのかも・・・、「いい大人が魔法とか言っちゃってんなよ」と^^;
エピローグは、二つの別れがなかなかグッときました。
(2016/12/26)