☆面白かったですね。
見せ場は多く、でも、あえて大きなアクションを突出させず、1アクションに対しての、ボリュームよりもテンポを選択した展開が秀逸だった。
私が、この「ミッション:インポッシブル」シリーズにずっと引っかかっていたのが、主役のイーサン・ハント=トム・クルーズのワンマン映画になっていたことなのだが、
今回は、チームが四人と絞られつつ、それぞれにうまいアクション/サスペンス・エピソードが配され、チームプレイが徹底されていた。
それでこそ「スパイ大作戦」!!^^
何で前々のセンテンスで、アクションのほかに、特に「サスペンス」と書いたかと言うと、
この作品のアクションには、必ず、制限が課されるからである。
例えば、それは、隠密行動ゆえに、警戒すべきパトロールする敵の存在であったりとか、時間制限であったりとか、高所行動においての重力であったりとか、この作品では、珍しい、視界の制限「砂嵐」なんてのもあったりして、非情にサスペンスを生むのである。
ドバイの砂嵐の中でのチェイスなんて、なんと言えばいいのか、敵を取り逃がすことも含めて、その夢幻な雰囲気が『フレンチ・コネクション』を思い出させる味が感じられた。
『MI:3』でもそうだったが、トム・クルーズが逃げたり追ったりと、全力で駆けまくるシーンはいいね。
ハイテクに彩られた世界なれど、その中での肉体の酷使は、血の通いが感じられて良い。
・・・また、作り手の語り口の上手さは、このシーンで分かると思う。
それは、後半の、メンバーの一人・ブラントの、コンピュータールーム侵入のシーンである。
ブラントは、7メートルの高さでのダイブに恐怖を感じ躊躇するのだ。
しかし、観ている私たちは、既に、ドバイの超高層ビルの上層にへばりついたトムのアクションを、往路と復路、都合2回、異なるアクションで楽しませてもらったのである。
つまり、高さのレベルでは、凄いものを先に見せられているのだ。
我々が圧倒されるには、更に凄い高さアクションを見せられなくちゃならなかった。
にもかかわらず、作り手は、ブラントのチャレンジを、これまでの展開で、高さを見るに肥えてしまった我々の観点をリセットさせるかのごとく、再び丁寧にスリリングに描いてくれるのだ。
そして、更に、トムは、クライマックスで、円形の立体駐車場の上下するプレートの上で、高さのスリルのアクションを見せてくれるのだった。
敵は、少数精鋭なのだが(二人!)、にもかかわらず、やることは大きくて、アメリカ本土に核弾頭を落とすというスケールの大きさが良かった。
それを、ミサイルが発射されてもなお、最後の最後まで、何とかして阻止しようとするイーサンの不屈の闘志が良く、
その使命感が、語るべくもないが「正義感」であるらしいのが良かった(あまり大上段には語らないが)。
サイドストーリーとして、イーサンの奥さんの警護担当でありながら、奥さんを犠牲にしてしまったブラントの逡巡なんてのも、エピローグで明かされる真実ともども、物語に余韻を持たせてくれたと思う。
最後に、殺し屋役のレア・セイドゥがメチャ可愛かったので、特筆しておく。
柔らかな顔立ちで、目が物憂げなのだが、それが、ダイヤモンド大好きの非情な殺し屋ってんだからたまらない^^
(2011/12/16)
見せ場は多く、でも、あえて大きなアクションを突出させず、1アクションに対しての、ボリュームよりもテンポを選択した展開が秀逸だった。
私が、この「ミッション:インポッシブル」シリーズにずっと引っかかっていたのが、主役のイーサン・ハント=トム・クルーズのワンマン映画になっていたことなのだが、
今回は、チームが四人と絞られつつ、それぞれにうまいアクション/サスペンス・エピソードが配され、チームプレイが徹底されていた。
それでこそ「スパイ大作戦」!!^^
何で前々のセンテンスで、アクションのほかに、特に「サスペンス」と書いたかと言うと、
この作品のアクションには、必ず、制限が課されるからである。
例えば、それは、隠密行動ゆえに、警戒すべきパトロールする敵の存在であったりとか、時間制限であったりとか、高所行動においての重力であったりとか、この作品では、珍しい、視界の制限「砂嵐」なんてのもあったりして、非情にサスペンスを生むのである。
ドバイの砂嵐の中でのチェイスなんて、なんと言えばいいのか、敵を取り逃がすことも含めて、その夢幻な雰囲気が『フレンチ・コネクション』を思い出させる味が感じられた。
『MI:3』でもそうだったが、トム・クルーズが逃げたり追ったりと、全力で駆けまくるシーンはいいね。
ハイテクに彩られた世界なれど、その中での肉体の酷使は、血の通いが感じられて良い。
・・・また、作り手の語り口の上手さは、このシーンで分かると思う。
それは、後半の、メンバーの一人・ブラントの、コンピュータールーム侵入のシーンである。
ブラントは、7メートルの高さでのダイブに恐怖を感じ躊躇するのだ。
しかし、観ている私たちは、既に、ドバイの超高層ビルの上層にへばりついたトムのアクションを、往路と復路、都合2回、異なるアクションで楽しませてもらったのである。
つまり、高さのレベルでは、凄いものを先に見せられているのだ。
我々が圧倒されるには、更に凄い高さアクションを見せられなくちゃならなかった。
にもかかわらず、作り手は、ブラントのチャレンジを、これまでの展開で、高さを見るに肥えてしまった我々の観点をリセットさせるかのごとく、再び丁寧にスリリングに描いてくれるのだ。
そして、更に、トムは、クライマックスで、円形の立体駐車場の上下するプレートの上で、高さのスリルのアクションを見せてくれるのだった。
敵は、少数精鋭なのだが(二人!)、にもかかわらず、やることは大きくて、アメリカ本土に核弾頭を落とすというスケールの大きさが良かった。
それを、ミサイルが発射されてもなお、最後の最後まで、何とかして阻止しようとするイーサンの不屈の闘志が良く、
その使命感が、語るべくもないが「正義感」であるらしいのが良かった(あまり大上段には語らないが)。
サイドストーリーとして、イーサンの奥さんの警護担当でありながら、奥さんを犠牲にしてしまったブラントの逡巡なんてのも、エピローグで明かされる真実ともども、物語に余韻を持たせてくれたと思う。
最後に、殺し屋役のレア・セイドゥがメチャ可愛かったので、特筆しておく。
柔らかな顔立ちで、目が物憂げなのだが、それが、ダイヤモンド大好きの非情な殺し屋ってんだからたまらない^^
(2011/12/16)