☆・・・好きな監督の一人、ターセム・シンの新作^^
老境を迎えた建築王が、自分の老いに抗い、新たな若い身体に精神を移植してから起こる問題の数々を描いたサスペンス作品。
名作『落下の王国』のような、世界を包括するようなこだわりは見られないが、随所に「らしさ」を感じさせてくれる。
「らしさ」とは、わかりやすい点では、監督の出身の「インドっぽさ」か。
わりとハリウッドナイズされた作品だが、格調高く撮られていて、最初に、ベン・キングスレーが濃い顔で出てきただけで、SFでもアクションでもない、ターセム監督独自の世界感が見えてくる。
可愛らしい幼女が出てくるが、その描き方が、一見 物語に関係ないと思われるほどに丁寧なのが、家族の愛情テーマへなのか、監督の幼女への愛情という裏テーマへなのか、ない交ぜが感じられた^^;
(2016/09/09)